【ネタバレ】「あなたを奪ったその日から」第3話感想:戸籍の取り方とギャップのすごい高橋光臣さん

北川景子さんが主演する「あなたを奪ったその日から」が2025年4月21日からスタートしました。
2歳と0歳の子供がいる筆者が、母親目線も含め第3話のネタバレレビューしていきたいと思います。

この記事でわかること
  • 月10ドラマ「あなたを奪ったその日から」3話のあらすじ、内容
  • 月10ドラマ「あなたを奪ったその日から」3話の率直な感想

ネタバレが始まる前に「以下、ネタバレあり」と表記します。

目次

ドラマ「あなたを奪ったその日から」第3話 あらすじ

美海(前田花)の戸籍を手に入れるために必要なもの――。人目を避け、美海とひっそりと暮らしてきた紘海(北川景子)が、美海の未来のため、ついに動き出す――

出典 「あなたを奪ったその日から」公式サイト

一度は萌子を返そうとしたものの結局は引き返せないと覚悟を決めた紘海!ここからどうなるか気になります!

※以下、ネタバレあり。
※ドラマ鑑賞が趣味のあんずの率直な感想です。気分を害される可能性もございますが、その点はご容赦いただき自己責任でお読みください。

ドラマ「あなたを奪ったその日から」第3話 ネタバレ&感想

冒頭

3年後。2018年4月――

ふぁっ⁉いきなり3年後!

自宅で段ボール製の電車で遊ぶのは、6歳になった美海
「ガタンゴトン、本日も平良木線(ひららぎせん)をご利用いただきありがとうございます」

キッチンで料理をする紘海に「こら美海!キッチンで遊ばないで」と叱られながら遊ぶ美海はすっかり子鉄(子供の鉄道オタク)になったようです。

「お母さん、クイズです。車掌さんはどうして手袋をしているか?正解はドアに手が挟まったとき、抜けやすいからでした!」

クイズ遊びをしていると、インターフォンが鳴りました。
「美海!お約束!」と紘海に言われると、美海はおりこうにクローゼットへと隠れます。

やってきたのは隣の部屋の野口初芽。夜の仕事をしている彼女は仕事を終えてきたようで、三人で一緒に朝食をとります。美海も初芽の前には笑顔で姿を現しました。

すっかり仲良しに!まるで『姉妹』のようです

朝食後は初芽の部屋に場面が変わります。
どうやら美海は日中、初芽の部屋で過ごす模様。ほぼ「寝てるだけっすけどね」という初芽に「全然!大人がいてくれるだけで安心できるから」と答える紘海。

朝食を振舞う紘海と美海を預かる初芽。どうやら隣人同士持ちつ持たれつの関係で3年を過ごしてきた様子です。
「今年も保育園落ちるなんてどうなってんすかねー」という初芽に「仕方ないよ。どこも定員いっぱいだから」と返す紘海。

もちろん、保育園に申し込みはしてないですね

保育園には落ちたということになっている美海ですが、もう6歳。小学生になります。さすがに学校に行かないとまずい。

「美海ちゃん、やったね!学校行ったら友達とたくさんあそべるよー!」と喜ぶ初芽を尻目に紘海は焦った表情です。

ここでやっと戸籍問題が浮上するわけですね

紘海は相変わらずハチドリ保育園の管理栄養士として働いているようです。
保育園で捨てる絵本をもらいますが、歓迎会の誘いは断ってしまいます。

夜、絵本の読み聞かせをしていたら美海は寝落ちします。その寝顔を見つめながら紘海のモノローグ。

この子は怖いほど3歳までのことを覚えていない。
父親のことも、生まれ育った家のことも――

なんだか違和感があると思ったら、忘れてる設定だった

この子の過去を奪ったのは私だ。
この子の普通の暮らしを奪ったのも――

一方、週刊さざなみ。
残業中でしょうか。「聞きましたよ、次の人事で女性初の編集長になりそうとか」とおべっかを使いながら元木デスクのところにやってくる砂羽。
結城旭の話題になります。

『娘を事故で亡くしたときは同情の声が上がったものの、本人の強気な発言でまた炎上』
この結城旭がどうしたの?と尋ねる元木デスクに砂羽は答えます。

「この男が今なんの仕事をしてるかわかります? ドン引きですよ。なんにも変わってない」

場面は変わり、結城旭がスーツ姿でやってきたのはスーパーマーケット。扉から中に入ると従業員たちが「おはようございます」と一礼します。

スーパーマーケット事業をやっているのかな?

美海が寝た後、紘海はひとり結城旭に関する新聞のスクラップ記事を眺めています。その中には萌子の捜索が終了になったという記事も…。

どうしてだろう。
忘れなきゃいけないのに――
今でも私は望んでいる。
結城旭がずっと不幸でいることを。

娘を失った悲しみで別人のように様変わりしたことを
あのときの私と同じ、出口のない暗闇をさまよっていることを

結城の会社で出待ちしていた砂羽。「新業態のスーパーを立ち上げたんですね。取材していいですか?」そう皮肉たっぷりに問いかけます。これに対し結城は「広報を通してください」と素通り。

砂羽が数年もかけて結城に固執するのもちょっと不思議です

鍵付きの箱にしまわれた実の娘、灯の写真や髪飾りのリボン。それを取り出し、紘海はひっそりと涙を流します。

ここでオープニングになりました。

前半

「新業態、いい滑り出しだったようだな。君のおかげだ」と結城を誉めるのは、中原丈雄扮する木戸。
「萌子を失って3年、お互いつらい年月だったな。江身子のことで迷惑もかけた」と告げる彼を結城旭は「会長」と呼びました。
どうやら義父は株式会社タイナスという大企業のお偉いさんみたいです。

そんな人の娘がスナックのママ…!

YUKIデリを立ち上げる際も力を貸したという義父。結城旭に目をかけているようです。

しかし萌子についての考え方は真逆の模様。
「失ったとは思っていない」という結城旭に対し、義父は「一刻も早く葬式を出してやるべきだ」と主張します。

結城は独自にビラを作成し、萌子の捜索を続けているようです。

ホームページも開設し、謝礼1000万を餌に情報提供を募っています。

お金目当てやいたずらの電話も多そうです

夜、公園で縄跳びをする美海をベンチで優しく見守る紘海。
昼間は遊んであげられないことを謝りますが、美海は「どうして?昼は初芽ちゃんと部屋で遊んでるよ」と気にしていない様子の美海。

帰りに電車のガチャガチャをねだりますが、お目当ての平良木線は出ませんでした。
ひとつ持ってるのに、もうひとつほしかったという美海。
江ノ電の駅名をすべて言えたり「将来は車掌さんになりたい」と言ったり、だいぶ子鉄です。

「車掌さんになるなら、電車の学校でたくさんお勉強しなきゃいけないね」と言われたらしい美海は学校に行く気満々!

小学校だけなら、戸籍がなくても入れることはわかっている
だけど、問題はそこからだ
戸籍がないと高校も入れないし、就職どころかアルバイトさえ難しい

腹をくくって役所に出向いた紘海は「無戸籍の子供がいる」と相談します。

ひとりで産んだから母子手帳も保険証もない。当時夫とは別居中で行きずりの男性との子供。世間体を気にして役所に届けられなかった。そう説明しますが――

ふつう、母子手帳があれば法務局や家庭裁判所で自分の子供だと認められるんだね

役所によると、美海が戸籍を取得するには必要な手続きがいるとのこと。

  • 元夫が自分の子供ではないと認めること
  • 美海と紘海の血がつながっていることの証明(DNA鑑定や小さいころの写真など)

なかなか難しい壁です

一方、「結城旭はもう追うな」とデスクから言われた砂羽。
記事も没になってしまった模様。
株式会社タイナスの会長から横やりが入ったようです。
「タイナスは広告主だから、あきらめて」と言われてしまう砂羽です。

場面は変わって、結城家。
どうやら結城旭は義父に根回ししたようです。電話で礼を言っていると長女の梨々子が帰宅。
大学生になった彼女は「おばあちゃんに買ってもらった」と買い物袋をたくさん提げています。
「大学にはちゃんと行ってるのか」と詰め寄る父親に「興味ないくせに」とため息をついて行ってしまいます。

おばあちゃん、金持ちそうだから会長の妻かな

一方寝かしつけ中なのか、布団でゴロゴロしている美海。紘海に言います。

「初芽ちゃん、お母さんになるのが怖いんだって。赤ちゃん産むのめっちゃ痛いから。シャンパンボトル出すくらい痛いって。お母さんは美海を産んだとき痛かった?」

はっとした顔をした紘海ですが「お腹の上に電車が通るくらい痛かった!」とごまかしました。

と思ったら、静かに語り出す紘海。

美海ちゃんが生まれたのは真夜中のことでした。
窓の外には月が見えていました。
となりに寝ている美海ちゃんを見ると光って見えました。
月に照らされてきらきら光っていて、それはまるで希望の灯――

亡くなった実の娘、灯の名前の由来なんですね

涙を流す紘海に「どうしたの?」と心配げな美海。彼女を抱きしめて紘海は誓います。

「美海。お母さんちゃんと美海を大人にするからね…!」

そして紘海は元夫に会うのです。

夫役、高橋光臣さん…『夫よ、死んでくれないか』の怪演がよぎってちょっと笑ってしまったw

再婚していたらしい元夫。
彼に子どもと暮らしている、とだけ打ち明ける紘海。経緯を聞かれても「出会っちゃった。それだけ」と詳細は明かしません。
そのうえで元夫に書類にサインを求めます。すなわち別居していて、妊娠出産に関与していなかったと。

元夫が自分の子ではないと認めるのに必要な書類ですね

もちろん元夫は「ふざけんな!ちゃんと説明しろ」と怒りますが、紘海は「あなたの新しい家族に私のことで迷惑かけたくないでしょ?」と脅しともとれる発言をします。

「なにも知らなかった。それだけのことだから」とだまされたふりをしてほしいと言う紘海に元夫は言います。
「なに考えてるんだよ。どうかしてるぞ」
「たしかにどうかしてる。でもあなたもさっき言ってたよね。このままひとりで生きていくなんてどうにかなってしまいそうって」

「あの子を失ってから、私は正気じゃない。息をすることさえ、ずっとつらい。もう二度とあなたの前に現れないから、お願いします。」

そう言われ、元夫は――

灯の代わりではない。でも今の紘海の支え。美海はすっかり大事な存在になっています

後半

このままでは、この子の過去だけではなく、未来も奪ってしまう――

モノローグの背後で、美海は電車のガチャガチャをします。すると念願の平良木線が!それを紘海に渡す美海。

「お母さんと、おそろにしたかったの」

無邪気な美海を紘海は思わず抱きしめます。

私はどうかしている。
どうかしていても、この子を離せない――

美海との血のつながりを証明しないといけない…となると、美海の実の母親の血をDNA鑑定に送れれば…

スクラップ記事を読み返し、紘海は萌子の母親が川口のスナックママとして勤務していることを知ります。
さらに梨々子のSNSで梨々子が月に一度食べてるクレープ屋を検索。なんと川口市にありました。

そんな梨々子に目星をつけ、紘海は梨々子のあとをつけます。
案の定、梨々子はスナック蝶に入っていきました。

紘海も『蝶』に入って水割りを頼みます。
店内はサラリーマンで混みあっており、梨々子はカウンターの端でひとりドリンクを飲むと母親の江身子と視線だけを交わして帰って行ってしまいました。

そんなこじらせ娘を少し心配そうな顔で見送る江身子

サラリーマンたちも送り出し、静かになった店内で「見慣れない顔だけど、はじめて?」と気さくな感じで紘海の席につきます。

「飲みたい気分だったので」という紘海に「わかる。あるわよね、そういうとき」と理解を示す江身子。
「付き合ってもらえます?」と紘海はボトルを注文します。そしてこっそり薬を取り出します。

睡眠薬?江身子を眠らせてそのすきにDNAを頂戴するのでしょうか

「ここはママのお店?」
「ただの雇われ。昔はね、こう見えて私お嬢様だったのよ~」

と昔話をする中で、「もしかして、さっきそこにいた子、ママの娘?なんだか似てたから」とさりげなく梨々子のことを話題に出す紘海。

「そうね、似てるかもね…どっか歪んでるとこも」そう言って、自分が娘二人を置いて家を出たと江身子は打ち明け話を始めます。

煙草も吸って、まだ眠る気配はない江身子さん

「さっきのは上の子。月に一度、私が荒れた生活してるのを確かめて帰っていくの。歪んでるでしょ」

「歪んでるのは母親譲り」そう自嘲気味に言う江身子に「下のお子さんは?」と下を向いたまま問いかける紘海。

「死んだわ」

と吐き捨てるように言った江身子はふらつきます。「やだ、疲れてるのかしら」と倒れそうになった彼女を紘海が支えます。

「寝てください。私、もう帰りますから」

「――でもね、一番歪んでるのはあの人。娘が死んだっていうのに葬式も出さない。ひっどい男よ。あのときだってそう。会社の商品で3歳の子供死なせた時も。うやむやに事故で終わったけど、実際なにがあったかわかりゃしないわ――」

そういって寝入ってしまった江身子ママ。彼女が寝てるのを確認し、紘海は急いで検査キットの綿棒を口内に入れて組織を取ります。

忘れろ。忘れなきゃ。
これで美海と本当の親子になれる。だから

もう考えちゃダメだ――

モノローグを背景に、江身子ママの不穏なセリフや結城旭の笑った顔、可愛い実の娘の映像が流れていきます。

沈静しかけていた復讐心に、また火が灯ってしまう…

そのまま自宅には帰らず、やってきたのは結城の自宅前。ちょうど帰宅する来客とともに旭宅から出てきた本人を目にします。

大学の後輩を招いて手料理を振舞っていたのでしょう。結城旭は彼らに笑顔で接しています。そんな姿を電柱の陰から盗み見る紘海。

ずっと望んできた。
結城旭が過去の過ちを悔やんでいることを。
娘を失った悲しみで、別人のように様変わりしていることを。

最後に望月が出てきて駅の方へ向かおうとする彼ら。紘海は反対方向へ向かおうとしますが、停めてあった自転車にぶつかって倒れ、派手な音を響かせてしまいます。

望月が近づいてきて「大丈夫ですか?」と声を掛けますが、振り返らず「大丈夫です」とだけ答えて駆けだしました。

そんな姿を不審そうに見つめる望月。

そして梨々子の家庭教師が「変な女を見た」と言っていたのを思い出します。わーハラハラ

紘海を追いかけてみる望月ですが、姿を見失い「考えすぎか」と戻っていきます。

自宅に帰った紘海は灯の写真を眺めています。そこへ元夫からLINEが。

「証言してもいいよ、これっきりにしてくれるなら」

これで必要な手続き書類は手に入るね

忘れなきゃいけない。
結城旭のことを。
忘れるべきだ。
この子の幸せな未来のために。

過去のことは全部忘れて。

そして寝ている間に美海からもDNAを取った紘海は、DNA鑑定書を手にします。

ただ、この子の未来のことだけを

復讐心に蓋をして、戸籍を手に入れた紘海は美海に車掌さんのバッグと同じ黒のランドセルをプレゼントします。

「中学も、高校も行けるよ。勉強頑張ってお友達と仲良くして、美海が頑張ればなんにだってなれるんだから!」

明るい声で美海に笑いかける紘海です。

――そして7年後!2025年4月。

美海はなんと中学生に!

電車オタク全開でセーラー服に穴の開いたジャージ。元気いっぱいに学校に向かう美海は中学生になりました。
そんな姿を見送っていると、勤務先から帰宅した初芽と遭遇。

初芽も自分の店をもつ店長になったようです

紘海は美海が中学生になったので、勤め先の歓迎会にはじめて出席の返事をします。
「無理してない?」と気遣う雪子先生に「いいえ、無理なんて全然」と笑顔で答える紘海。

いつも寄り添ってくれる雪子先生に、「灯を忘れたわけじゃないけど、捨てた感情もある」と。

人を憎んだりすることは全部忘れたと微笑む紘海ですが…

園の自販機で飲み物を買おうとすると売り切れ。そこへちょうどドリンク補充の担当者がやってきます。

「お客さん、ラッキーですね。すぐ補充するんで」

そう言って紘海を見た作業着のスタッフは……

あれ?家庭教師だった玖村先生??

あのときはまだ、思いもよらなかった。
その週間後、自分が向かっている場所のこと。
思いもよらなかった。
忘れようと決めた男の目を、また見つめることになるなんて――

そんなモノローグを背景に、画面にはスーツを着込んだ紘海の姿が。採用面接でしょうか。大きなビルに向かった彼女は、長机越しにほかの数人とともに面接官として視線を送ってくる結城旭と対峙しています。

そして3話は幕を下ろします。

ドラマ「あなたを奪ったその日から」第3話 感想まとめ

次回、急展開ですね。玖村との出会いで何があったのでしょうか!

結城の会社に就職するの⁉今後の展開が気になります…!

せっかく美海の戸籍も手に入れ、普通の親子として幸せに暮らしていけるはずだったのに……また復讐の心が燃え上がってしまったのでしょうか。
次回も目を離せません!

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