北川景子さんが主演する「あなたを奪ったその日から」が2025年4月21日からスタートしました。
2歳と0歳の子供がいる筆者が、母親目線も含め第5話のネタバレレビューしていきたいと思います。
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ドラマ「あなたを奪ったその日から」第5話 あらすじ
遂に旭(大森南朋)の会社に潜入した紘海(北川景子)。未だ続く旭への誹謗中傷と意外な一面を目の当たりにする…。美海(一色香澄)は「母・紘海(北川景子)に聞きたくてもずっと聞けなかったこと」を雪子(原日出子)に打ち明け…――

結城の会社に就職をした紘海。一方で雪子先生が美海の存在を知り…これからどうなる!?
※以下、ネタバレあり。
※ドラマ鑑賞が趣味のあんずの率直な感想です。気分を害される可能性もございますが、その点はご容赦いただき自己責任でお読みください。
ドラマ「あなたを奪ったその日から」第5話 ネタバレ&感想
冒頭
「本日からお客様相談室に配属となりました。中越紘海です」と同僚に満面の笑みで挨拶をする紘海です。



これまで見たことのない笑顔が逆に怖い…!
室長は三浦という男性。挨拶した直後、電話が鳴ります。私が出ます、といきなり受話器を上げる紘海ですが、「どうしておたくのスーパーにはポテトチップスのうすしお味が置いてないのよ!」といういきなりのクレームに固まります。
ここで室長の三浦が電話を交代。対応している三浦の脇で同僚の村杉という女性がマニュアルを教えてくれます。
まずはS(えす)言葉を使って謝罪。
- さようでございますか
- 承知しました
- すみませんでした
K言葉。怒ってる相手に対するお手上げの表明。
- 困りましたね。
- 怖いです
- 勘弁してください
相手が冷静になってくれるフレーズ。で、最後はお礼で締めくくる、と。



村杉さんは指導役なんですね
紘海の自宅マンションから出てきた雪子先生は、美海との会話を思い出します。
紘海の娘だという美海から「どちら様ですか?」と問われた雪子先生はあわてて「紘海先生がお留守なら結構です」とその場を後にしたようです。
ここで脳裏をよぎるのは、紘海の言葉。
灯のことを忘れたわけではないんです。忘れることなんてできません。
会社でニコニコしながら指導役の村杉に従う紘海。そんな彼女に村杉はおそるおそる問いかけます。
「お客様相談室は、ある程度現場経験がある人しか配属されないはずなのに、どうして経験のない中越さんが…」
- 室長の三浦さんは現場からのたたき上げ
- 指導役の村杉さんは一年足らずだけど店長の経験あり
- 鳥谷くんは研修中で例外だけど…



お客様相談室の社員は3人なんですね
「どうしてでしょう。特に希望したわけでは…」と戸惑う紘海に、空気読まない系?のいまどき若者な鳥谷が言います。
「じゃあ、結城常務に気に入られたってことじゃないですか」
「じゃ、常務のご指名でここに…?」と村杉の顔はこわばります。



あかん、嫉妬の顔つき。いじわるされる予感…⁉
そこへ結城旭がやってきます。
「おはようございます」と社員から声を掛けられながら、彼は部屋に入っていきます。
結城旭のことを知りたい。
なぜ、灯は死ぬことになったのか――
結城旭が隠ぺいしていることは、なんなのか
その答えは……手の届くところに隠されている――
モノローグを背景に、目に力を込める紘海。
ここでオープニングになりました。
前半
カフェにて砂羽が誰かを待っています。
現れたのは望月。
「取材を申し込んだのは結城常務なんですけど」とがっかりする砂羽ですが、望月がYUKIデリの記者会見に列席していたことに気づきます。
「あなたはYUKIデリの……」
今はタイナスに勤めていると言って、名刺を渡す望月。



名刺には「執行役員」との肩書が!
「結城のコネを使って転職したんですか?」と詰め寄る砂羽に「手厳しいですね」と冷静に応じる望月。
「執行役員てなにやるんですか? なるほど、結城常務の小間使い」
いらだったように口にして、砂羽はどん、と机を叩きます。
「こっちも遊びじゃないんです!結城常務に伝えてください。自分に非がないと思うなら正々堂々取材に応じろって」
「なに言ってるんですか。まるでうちの常務が悪いことしたみたいな言い方」と言う望月に砂羽は言います。
「もしかして、なにも知らないんですか?」
夜、自宅で「園長先生の雪子先生ってどういう人だっけ」と紘海に問いかける美海ですが、紘海はアイロンをかけながらうとうとしています。
「あぶない」とアイロンを取り上げる美海。



慣れない仕事で紘海もお疲れの様子……でもこれは危ない
「ごめん、なんの話だっけ?」と顔を上げる紘海に、美海は少し考えて「なんでもない」と自分の部屋に行ってしまいます。
お客様相談室でSNSのモニタリングの説明を受ける紘海。
SNSはお客様の本音がのぞける場所ということで重要な仕事のようです。
「とはいえ、基本は昔ながらの店頭のお客様の声のチェックをすることが大切。すべてに常務が目を通すので」と説明する村杉に「常務へは誰が報告を?せっかくなので私がしたいなと…」と紘海は言いますが、「私の仕事なので!」と杉村に拒否されます。



紘海ぐいぐい行き過ぎ…!秘密を暴くためにどうにか常務と接触したいのね
常務室に入っていく村杉を見送りながら鳥谷が紘海に耳打ちしてきます
「村杉さん、いつもあんな感じで常務にべったりなんで」
園庭で掃除をしていた雪子先生。
「雪子先生」と声をかけられて振り向くと美海が立っていました。「やった、やっぱりあの雪子先生」



突撃ハチドリ保育園
「おかあさんからよく話を聞いていた」と嬉しそうに話す美海に雪子先生は複雑そうにでもやさしそうに微笑みます。
「ずっとここに来てみたかったけど、おかあさんがダメって。なんでだろ」そう言いながら、美海は雪子先生をまっすぐ見ます。
「雪子先生に聞きたいことがあるんです。お母さんには聞けないこと」
タイナスのロビーでしょうか。望月と結城が座って話をしています。
「例の記者、ずっと前から?」と望月が問うと「ああ。あの事故の少しあとくらいからたびたび現れる」と答える結城。
おそらく、確たるネタがあるわけじゃない。勝手な妄想を膨らませているだけ、という結城に、望月は「なんで鷲尾さんのことを――」と言います。
結城の目が鋭くなりました。ここで望月の回想シーン、鷲尾の写真を指差した砂羽の言葉がよぎります。
「もしかしてなにも知らないんですか? 結城旭がこの男性に何をしたのか知ってます?」
「適当にカマかけてみただけだろ」と突っぱねる結城に望月は「にしても、なんだか強気すぎるというか…」と疑念をこぼします。
ここで結城に電話が入り「悪い、会長と会議があるんだ。あの記者のことは放っておいていいから」と去っていきます。
『お客様の声』に目を通している紘海に、室長の三浦は「うちの部署は頑張るの禁止!気楽に気楽に」と声をかけていきます。「はい」と笑顔で答えて仕事を続けていると、紘海は表情を変えました。
村杉のデスクに行き、声を掛けます。
「村杉さん、こんなのあったんですけど」
見せたのは、『ユウキアサヒ、幼児殺し』と書きなぐられた『お客様の声』。
杉村は「ああ、碑文谷店でしょ」とそっけない対応です。
「年に一、二回投かんされるんです。結城常務への非常中傷」と補足したのは隣でPCを見ていた鳥谷くん。
「どうせ大昔の事故のことで絡みたいだけのただのいたずらだから」と常務へは報告していないという杉村です。



紘海の表情は硬いまま
結城の自宅で食卓を囲うのは、結城、梨々子、そして会長です。
おばあちゃんの三回忌以来だという集まり。
梨々子は美容クリニックで楽しく働いている、と近況報告をしています。
もう27歳になる彼女にじいじはメロメロの様子。



もう27歳!ピザの事件から10年でしょうか…!
そして「おじいちゃんに大事な相談がある」と言う梨々子です。
場面は変わり、会長がタクシーで帰ったあと。リビングで片付けをしている梨々子に結城は言います。
「おじいちゃんより先に親にいうべきなんじゃないか。聞いてないぞ、この家を出るなんて。…結婚を考えている相手がいるということも」
キッチンで洗い物をする梨々子の風貌はどことなく母親の江身子ママを彷彿とさせます。



色気があるというか、けばいというか…
「反対してるの?」と問う梨々子に「そうじゃない」と答える結城。
「パパにどうしても言えなくて。ママが出てって、萌子があんなことになって。私まで出てったらパパどんなに悲しむだろうって」
殊勝なことを言い、涙をする梨々子に結城は「悲しむわけないだろ。おめでたい話なら」とつぶやきます。
そして作業着の玖村。マッチングアプリでマッチした相手の女性を見て嬉しそうにニヤニヤしてます。
写真が横顔で、まさかの梨々子とは気づいてない様子。



玖村逃げて!
この世界には二種類の嘘があると思う。
誰かを陥れるための許されない嘘。
紘海のモノローグを背景に、美容クリニックの受付でアプリの玖村の写真を見てにやりと笑う梨々子。
そして、誰かを守るための優しい嘘――
雪子先生に会いに行った美海の姿が画面に映し出されます。
優しい嘘をつくのは美海でしょうか。雪子先生でしょうか。それともふたりとも?
許されない嘘をついた私には、どんな未来が待っているのだろう――
居酒屋で紘海の歓迎会が開かれています。
笑顔でビールを飲みながら、紘海はここぞとばかりに会社や結城のことを探ります。
お客様相談室は、常務がスイッチバック立ち上げのときに肝いりで新設したそう。
「常務はお客様の声を異常に気にするから」と村杉。
紘海はYUKIデリのことも探ります。
あんな事件を起こした人が常務っていうのは、現場の人からすると面白くない人もいる。その話から、結城が『YUKIデリの子飼いの社員を根こそぎ引っ張てきた』という話の真相を聞き出します。
一人だけ常務に見捨てられて切られた人がいる



YUKIデリの調理責任者だった鷲尾のことでしょうか
紘海が表情を引き締めていると、村杉が思いついたように言います。
「常務に切られたって人が、あの誹謗中傷のやつなんじゃ…!?」
常務に肩入れ半端ない村杉さん。感情的になる彼女に「おい、飲みすぎだぞ」と声を掛ける同僚たち。
そんなやりとりを尻目に、紘海は思いを馳せています。
夜、灯の遺品を見つめる紘海。
スマホで撮影していた誹謗中傷の『お客様の声』を見直します。
- ユウキアサヒは幼児殺し
- ユウキアサヒはサイコパス
- ユウキ常務はクソ情無



最後、なんかうまいこと書いてあります
翌日、降ってわいたチャンス到来。村杉さんが飲みすぎ?で有休をとりました。
今日中に常務に『お客様の声』を確認してもらわないと…と困り顔の室長に「私でよければ…」と手を上げます。
常務に「お褒め〇件、ご要望〇件、ご意見〇件、…その他3件」とさりげなく誹謗中傷の紙に興味を持たせて見せる紘海。
結城は確認したあとあっさり「もういいですよ」と言います。対処する必要はない、と。
「でも、危険人物だとしたら…」と食い下がろうとする紘海に結城は言います。
あなたはこれまでの人生で誰にも恨まれていないと言い切れますか?
自分は清廉潔白で誰の恨みもかっていないと言い切る自信はありますか?
考え込み、紘海は「ありません」と答えます。
「誰だって、人から恨まれている。僕は多い方かもしれませんが。これを投かんした人物もおそらくその一人です」
そういう結城に、紘海は「でしたら、私がお調べしましょうか?」と提案します。
結城から「あなたの仕事はお客様の声に耳を傾け、それを報告することでしょう」と言われますが、紘海は「でしたら業務時間外で」と答えます。



誹謗中傷した人物に接触して背景を知るつもりでしょうか
「それなら止めない」と結城に言われ、かくして紘海は業務時間外に調査をすることとなりました。
もし投かんした人が、結城旭にひとりだけ切られたという人なら
結城旭が隠しているなにかを知っているかもしれない。
夜、リビングでお茶を飲み、自室の美海を眺めている紘海。頭によぎるのは村杉の言葉です。
SNSはお客様の本音がのぞける場所だから――
そしてSNSで「サイコパス 幼児殺し」と検索します。



だいぶパワーワードで検索しとる
もちろんめぼしい情報はヒットせず、思いついてクソ情無で検索をかけます。
すると「クソ常務のせいで人生狂わされた」と投稿しているアカウントを発見。
該当アカウントのその他の投稿をじっくり探っていきます。
喫茶店のコーヒーの写真がたくさん投稿されており、そのなかから店舗名を特定する紘海。
店名検索すると噂の碑文谷にあるお店だとわかります。



SNSで特定するシーン多めですね。
うん、気をつけよう、SNSリテラシー
そしてさっそく該当のお店に足を運んでみる紘海さんです。
写真に写っていた赤いスニーカーを手掛かりに、店主に話を聞いてみますが反応は鈍めです。
一方、望月は砂羽を待ち伏せし、「鷲尾さんのことをどこで知ったんです?鷲尾さんの写真がなんだっていうんです?」と詰め寄ります。
砂羽はうんざりしたようにため息をつきます。
「望月さんでしたっけ。鷲尾さんのことなんにも知らないんですか?」
「知ってますよ!YUKIデリの調理責任者で、ほんとは俺たちと一緒にタイナスに来るはずだったけど、自分から…」とムキになって説明する望月に、砂羽が言葉をかぶせます。
「切られたの! 鷲尾勇は切り捨てられたの、結城旭に」
「恨んでるでしょうね、結城のこと」と吐き捨てて砂羽は行ってしまいます。
残された望月は複雑な表情をしています。



……砂羽、もしや鷲尾の関係者?親族?娘?とか?
一方、スニーカーの写真を店主に見せたことで有力な情報を得た紘海。
「このスニーカーの人なら毎週日曜の夕方に来る」と教えてもらい、張り込みます。
そして赤いスニーカーの人物が店から出てくるのを目撃します。
後を追う紘海。
帽子にジャンパー、ジーンズ姿のその人は、スイッチバック碑文谷店に入っていきました。
サッカー台でなにやら書き物をしているその人物に近づいていく紘海。



スローモーションになります
「あの」と声をかけると、振り向いたのは――
場面は変わり喫茶店。
「どうしてこんなことを」と問う紘海の正面に座るのは、お客様相談室、室長の三浦でした…!
30年いたんだ、スーパーの現場に。這いずり回って店長になって、一国一城の主になって8年つとめた。結婚する暇もないほど仕事にのめりこんで、このスーパーのことなら誰よりも知っている。だけど、俺の代わりに事業部のトップに立ったのは店頭に一度も立ったことのないあの人だった。それにあの男は事故で子供を殺してる。そんな奴が食を扱う仕事なんて許されないだろ?
わかってる。逆恨みだってことは。これが俺の限界だってことも。でも一日のうち数分、いや数秒かもしれない。わけもなく怒りがこみ上げるときがある。
わからないよな。中越さんみたいな幸せな人には。報告していいよ、常務に。もう覚悟した。
翌日、出社した紘海に村杉が慌てた様子で「常務が呼んでる。会議室に来てって」と言ってきます。
室長のほうをチラリと見やる紘海。



複雑な胸中が見て取れます
後半
会議室に並んだのは、和洋折衷な料理たち。
「試食してもらえませんか」と結城が紘海に言います。「進出する関西1号店のターゲットは食の意識が高く多忙な共働きの世帯。目玉となる商品のひとつがこのミールキットです」



面接時にミールキットに言及したことを思い出す紘海です
さっそく実現させた結城。実行力がすごいです。
試食して意見を聞かせてくれと言われ、紘海は席につきます。
「おいしいと思います。ただ、塩分はもう少し控えめで。小さいお子さんがいる家庭ではそれくらいがちょうどいいかと。足りなければ調味料を足せばいいので」
メモをしながらそう答える紘海に、結城は「本当に調理師なんですね」と言います。
料理教室で会ったときはまだ不慣れな様子だったから、と。



たしかに指をきった(ふ)りしてましたね
私なりに努力したんです、と答える紘海に結城はどこか優し気な表情で「そのようですね」と言います。
「ご用件は以上でしょうか…」と尋ねる紘海に結城は察して言います。「社員だったんですよね、例のお客様の件」
紘海はハッとして顔を上げます。
「常務なんて言葉をあげつらって批判するのは身内。それも現場でたたき上げの社員だろうと思ってました」
こういう批判はよくあるという結城。



そういえば会長から覚悟しろって言われてたね
「表立って批判する人間はいない、人の心は万華鏡みたいなものですから」と結城はひとりごちます。
こんな人なのかと思っても、見る角度を変えるとガラりと違う顔が見えてくる。人間てそういうもんでしょ。
自分以外の誰かがどう考えているかなんて、簡単にはわからない。家族でさえ…
そう言う結城の脳裏には涙を見せていた梨々子の姿がよぎっています。
知らない別の顔があるんですよ。誰にだって。
「聞かないんですか?その人の名前」と問いかける紘海に結城は逆に質問します。
「あなたはどう思いますか?聞いてその人を罰するべきだと思いますか?」
「…名前は、お伝え出来ません。私の仕事はお客様の声に耳を傾け報告すること、そうおっしゃいましたよね。社員の声を報告するのは、業務外なので」
紘海の答えに結城はどことなく表情を崩します。
「やっぱり変わってますね、中越さん。この件は聞かなかったことにします」
「ほんとに、俺のことを黙っててくれたの…?」と目を見開く三浦に、「常務がそれでいいと言うので」と告げる紘海。
結城旭がわからない
もちろん、わかりたくもないけれど――
心の声を背景に、表情を崩す結城の顔が脳裏に浮かびます。
残業中でしょうか。デスクにいると<初芽ちゃんとお好み焼きやっていい?>と美海からメッセージが来ます。
返信していると、雪子先生から着信が。
戸惑いながら「お久しぶりです」と電話に出ると雪子先生は言います。
聞きたいことがあるの。
あなたのお嬢さん、美海ちゃんのこと。
スマホを耳に当てたまま固まる紘海です。



とうとう雪子先生からアクションが!
初芽とホットプレートでお好み焼きをしている美海。
どうやら話がある、と初芽を誘ったようです。
一方、残業後に駆け付けたのでしょうか。誰もいないハチドリ保育園の教室で紘海は雪子先生と向き合っています。
「美海ちゃん、中学一年生ですって?私が知っている限りでは、13年前、あなたは妊娠していなかった……血はつながっていないのね?」そう問われ、静かにうなずく紘海。
「そのこと、美海ちゃんは知ってるの?」と問われ、紘海は首を振ります。
前から何か隠してるのかしら、と気になっていたという雪子先生。どうして言ってくれなかったの?という彼女に、紘海は「ごめんなさい」とただ謝ります。



美海は亡くなった愛娘『灯』の一歳年下ということになるでしょうか
雪子先生は微笑みながら園児たちが描いた絵を取り出します。「(自宅には)これを渡したくて伺ったのよ」
子どもたちが『紘海先生へ』と描いた絵を眺めながら、雪子先生は言います。
「少なくともあなたは子供を不幸にするような人じゃないってことはわかってる。だから、いつか話せる日が来たら話してくれる? あの子がどこから来たのか」
優しい雪子先生に、声を詰まらせながら「はい」と答える紘海。
そんな紘海を見ながら、雪子先生はつぶやきます。
「でも困ったわね……美海ちゃん、お父さんのことが知りたいって」
一方、自宅でお好み焼きを食べながら、初芽にも父親のことを訪ねる美海。ですが初芽が隣に越してきたときにはもう紘海はシングルマザーだったと言います。
「お父さん、病気で亡くなってるんだよね?」と尋ねる初芽。



どうやら3歳のときに父親は病気で亡くなったことにしたようです
父親のことを知るために雪子先生のところに来たという美海。
自分に黙ってそんなことをしたことが、なんだか信じられないと独り言ちる紘海に雪子先生は「おかあさんには聞けないって」と美海が言っていたこと明かします。
一方、美海は「お父さんのことを聞くとお母さんがすごく困った顔をするから、聞いちゃいけないんだろうな」と察していたことを初芽に打ち明けます。
美海が、お母さんの前ではお父さんのことは興味がないふりをしていることを知った紘海。モノローグが入ります。
人の心は万華鏡――
どんな人でも見る角度を変えるとガラリと違う顔が見えてくるという
だけど――
娘だけは例外だと思っていた。
帰宅すると、美海はリビングで本を読んでいます。
そんな彼女に「美海」と声を掛け、紘海は後ろから抱きしめます。
「ちょっとなに?暑苦しいってば、やめてよ」と笑う美海をしっかりと抱きしめる紘海です。
『Riii』というニックネームの女の子とマッチングアプリでやりとりをしている玖村。
飲みに行くことになったようで、待ち合わせ場所でニヤニヤしながら待っています。



玖村、逃げt
「お待たせしました」そう言ってやってきたのは――
梨々子だとわかると、玖村の表情が消えます。黙ってその場から去ろうとする彼を引き留める梨々子。
「俺だとわかって誘ったのかよ。頭おかしいよ!」
「謝りたかったの!わかってる。たしかに私頭おかしい。ねじ曲がってる。でもなんでこんなにねじ曲がったのか、知ってほしくて……」
必死な梨々子に玖村は足を止めてしまいます。
「お願い、ほんの少しでいいから、話きいて?」



玖村、逃
会社のロビーに呼び出された結城。待っていたのは望月です。
「あのピザの事故の件、僕に隠してることないですか?」
「なにを今さら」と言う結城に望月は詰め寄ります。
「鷲尾さんのことで、僕に隠してることありますよね?」
そこで結城の携帯に連絡が入ります。
お客様相談室にて、受信トレイに「変な動画」が送られてきます。ざわついている村杉たちを不思議そうに見やりながら、紘海も動画を再生します。
そこには鷲尾の姿が――
私は元YUKIデリの調理責任者でした。
結城旭さん、なんで真実を隠すんですか?
本当のことを話してください。
子供の命が失われているんです。
あなたには、真実を明らかにする責任があるはずだ――
ロビーでスマホに連絡があった結城も、この動画を目にしているのでした。
そして5話は幕を下ろします。
ドラマ「あなたを奪ったその日から」第5話 感想まとめ
結城旭の違う顔を垣間見た紘海。憎しみ以外に戸惑いも生まれている様子です。
そして次回、美海の写真を結城に見せる場面が……!



成長した娘の顔がわかるでしょうか…!?
次回も目を離せません!