北川景子さんが主演する「あなたを奪ったその日から」が2025年4月21日からスタートしました。
2歳と0歳の子供がいる筆者が、母親目線も含め第7話のネタバレレビューしていきたいと思います。
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ドラマ「あなたを奪ったその日から」第7話 あらすじ
結城家主催のホームパーティーに潜入… 紘海(北川景子)が旭(大森南朋)と梨々子(平祐奈)の親子関係を目の当たりに!? 紘海の正体に気づいた砂羽(仁村紗和)は…――

YUKIデリ事件を追っている記者の砂羽に見つけられてしまった紘海。いろいろな隠し事がばれてしまうかも?どうなる?
※以下、ネタバレあり。
※ドラマ鑑賞が趣味のあんずの率直な感想です。気分を害される可能性もございますが、その点はご容赦いただき自己責任でお読みください。
ドラマ「あなたを奪ったその日から」第7話 ネタバレ&感想
冒頭
紘海が例の事件の被害者だと気づいた砂羽は、矢継ぎ早に質問します。
「タイナスの社員なんですか?いつから?」
入社したばかり、と答えた紘海に「中越?本名ですか?ご結婚されてるんですか?」とどんどん聞いていきます。
紘海がバツイチであると告げると、砂羽は旧姓まで尋ねてきます。



僕も独身です、と言う望月は妙にうれしそうな顔です
週刊さざなみの記者である、と名刺を渡す砂羽。畳みかけるように続けます。
「結城旭について記事にしようと思っていて。興味あります?結城旭に」
「興味というか……上司なので」と答える紘海に、砂羽はぐいぐいいきます。
「結城旭は元部下の鷲尾勇に慰謝料を払って事実を隠ぺいした。金額は500万」
砂羽は紘海の反応をうかがうように言葉を発します。



そして「またでたらめを」「500万?どっから出たんだ500万て」などと口にする望月はすっかり蚊帳の外にされてます笑
「中越さんはどう思います?結城常務は500万はらってなにを隠ぺいしたんでしょうね?」
試すように問いかけられ、紘海は「さあ、私には…」と視線を外します。
そんな彼女を観察するように見つめる砂羽。
「いい加減、帰ってくれよ」と望月に言われ、砂羽は「はいはい」と席を立ちます。去り際に「じゃあ中越さん、また近々」と頭を下げていきました。内心穏やかではない紘海です。
帰り道、「中越さんと友達になれてよかった」とのんきな望月執行役員。
「俺、会社に友達いなくて」「私もです」と連絡交換をするふたり。



会社は友達つくるところじゃない気もするけどな
紘海の頭の中にはさっきの砂羽の言葉がぐるぐるしています。
結城旭は元部下の鷲尾勇に慰謝料を払って事実を隠ぺいした。金額は500万。
本当のことだろうか――
じゃあ、行きましょうか。と歩き出す二人のあとを砂羽はつけていきます。
ひとりになった紘海が自宅に帰るまで尾行し、道路に面した窓を開けて洗濯物を取り込んでいる美海と紘海が話す姿を目撃します。
一方で自宅リビングのソファで考え事をしている結城旭。脳裏には砂羽に見せられた通帳の写真がよぎります。
鷲尾勇に払った500万円。これ口止め料ですよね?もしくは手切れ金?
さらに自宅リビングで鷲尾勇本人と言い合いになったときのことも思い出されます。
納得できません。いくら社長の頼みでも……隠ぺいと同じじゃないですか!
そして次の瞬間、結城旭の前のテーブルに広げられた誓約書が映ります。
誓約書
私、鷲尾勇は、結城旭様より下記――確かに受領いたしました。
受領金額:5,000,000円
受領日 :平成26年12月4日
――経緯・詳細については今後一切第三者に口外せず、生涯守秘いたします。
平成26年12月5日
鷲尾勇
本人の直筆でしょうか。印鑑も押してあります。
会社でお弁当を食べている紘海。思い出されるのはお客様相談室にメールで届いた鷲尾勇の動画や記者会見のときの結城の姿です。
そこへ、結城旭も弁当をもってロビーのベンチへやってきました。
紘海はためらいがちに口を開きます。
「あの……常務が昔経営していたお惣菜屋さん。そのときの社員の方たちとは今でも仲が良いんですか?……いや、うちにもたくさん転職してきているようですし、親しいのかなと……」
脈絡のない質問に結城はとまどいつつ答えます。「いえ、特に親しいというわけではありません」



望月と鷲尾以外の元従業員は出てきませんね
間を持たせるように「お弁当、いつから作り始めたんですか?」と尋ねる紘海。結城は答えます。
「上の娘が高校の頃からです」
「じゃあ、お嬢さんの分を?もしかして、今も? 仲がいいんですね」
「……どうでしょうか。娘は別に喜んでるわけではないようです」
遠い目をする結城に、紘海もなんともいえない表情をして弁当に目を戻しました。
応接室のテーブルに置かれるのは出店事業計画書――関西中央地所ミッドパークモール――です。
「めでたい、うちの西宮のショッピングセンターに関東随一のスーパーをお招きできるんだからね」と声を上げているのは関西中央地所の藤田会長です。



コテコテの関西弁です!
同席しているのは木戸会長と結城常務。スイッチバックの関西出店が悲願だという結城は藤田会長らと握手をします。
その後、東京近辺でのんびりできるところはないか、と尋ねる藤田会長。娘が孫と一緒に東京に来てるが、どこも人がたくさんいてうるさいと。静かなところでのんびりしたい彼女たちにどこか案内できないか、と相談してきます。
この流れで週末に葉山の別荘に藤田会長ともども招待することになったようです。
エレベーターで見送った後、木戸会長から「お招きする準備、任せていいか?契約は来週だ。くれぐれも手抜かりのないように」と結城は釘を刺されます。
一方、お客様相談室にて、村杉が「中越さんて、常務とどういう関係?」と直球で訊いてきます。
「一緒にランチしてましたよね? 常務ってミステリアスで素敵ですもんね~」
「そうですかぁ?」と苦い顔をする紘海にかまわず村杉さんは「あれでしょ、ふたりはもうそういう関係なんでしょ」とやけくそ気味に言い放ちます。



村杉さん…もっと意地悪な人かと思ったら、憎めない系のコミカルな方でした
「まさか!常務を男性として見たことはないです!」と紘海がキッパリ言った瞬間、鳥谷が「おつかれさまでーす」と声を掛けます。見ると常務が立っていました。
「おつかれさま」と常務室に入っていく結城。「聞こえちゃいましたかね~」と心配げな村杉さんをよそに紘海はどうでもよさそうです。
ただ、頭の中には美海がいなくなったときに助けてくれた結城の姿が思い出されます。



娘がいなくなってパニックになる紘海を支え、見つかったときは「本当に良かった」と寄り添う言葉をくれました
彼がどんな男だろうと、関係ない
たしかなことは、彼が何かを隠しているということだけ。
帰宅して美海と夕ご飯を食べていると、美海が「疲れてるでしょ?」声を掛けてきます。
「ご飯食べたら私が片付けとくから、先にお風呂に入っちゃいなよ」
「本当?やった!じゃ全部お願いしまーす」
仲良し母子のシーンをバックに流れるモノローグ。
隠された真実を、私は突き止めなきゃいけない
絶対に――
灯の写真を見つめながら、改めて自分を奮い立たせる紘海です。
ここでオープニングになりました。
前半
結城家。結城旭が朝食を作っています。
会長(おじいちゃん)の別荘で、今後の土曜日に取引先の家族をもてなすから、梨々子にも来て手伝ってほしい、と娘に頼みます。
スマホを見ながら「うーん、どうかな」と返事を濁していた梨々子ですが、フミヤから「次の日曜日に久々に会おう」とメッセージが来ると、土曜日の別荘の件を承諾します。
「いいのか?」と逆に面食らった顔になる父親の結城。「いいよ、土曜でしょ?予定もないし」と彼氏と久々に会えることになった梨々子はご機嫌に答えます。



気分屋の梨々子……またひと騒動起きそう
通勤中の紘海が思い出しているのは、定食屋で玖村と親子丼を食べているときの会話です。
あのときはなんとも思わなかったんです。ただの内輪もめだろうなって。
でもそのすぐあとであのピザ事件の報道があって。
今になって思えは社員ぐるみでなにか隠ぺいしようとしてたんじゃないかって……
なにを隠そうとしたのか知っているのは、鷲尾勇だけ――
ふと、思い立って足を止めます。
もうひとりいる。
長女の梨々子はあのとき同じ家にいた。
なにか争う声を聞いているかもしれない。
そこへ「おはよう」と声をかけてきたのは望月。
紘海はすかさず梨々子のことを尋ねます。この間常務と梨々子さんの話になったときに微妙な空気になってしまって…と。
望月は梨々子にしばらく会ってない。今度のホームパーティーで久々に会う、と言います。
すると「楽しそうですね!」と目を輝かせる紘海。「葉山でパーティーなんて素敵!行ってみたいなぁ」と言うと、望月は「え、来る?」と誘います。
「いいんですか?」「旭さんに聞いてみるよ」
そして場面は変わり、居酒屋で並ぶ結城と望月。
望月はさっそく結城に言います。
「今度のパーティー、人手がいりますよね? 俺の友達呼んでもいいっすか?お客様相談室の中越さん。最近仲良くなったんですよ。今のところはただの友達ですけど」



会社なのに『俺の友達』発言も気になりましたが、これは望月、紘海に好意を抱いている…?
「念のため聞きますけど、二人は特別な関係じゃないですよね?」
望月に問われ、結城が思い出したのはフロアで村杉と「常務を男性として見たことはない」と話していた紘海の姿です。



ショックだったのか!?
「いや、まったく」という結城の答えに望月は嬉しそうに「よかった」と安心します。
「呼べばいいよ。関西中央地所の藤田会長もにぎやかなのがお好きな方だし」
そう結城に言われ、望月は「なんか楽しみになってきましたね」とワクワクそわそわし始めました。
望月から「オッケーもらったよ」と本当に友達のようなメッセージを受信した紘海。夕飯後の片づけ中の彼女に美海が「駅員さんへのお礼、なにがいいかな?」と声を掛けてきます。
「お母さんだったら手紙がうれしい」と答えると、美海は「手紙?ないない。絶対ない」と笑い飛ばしていましたが――



今の子的には手紙を書く機会なんて皆無だろうしね~
しっかりと電車の便箋の手紙を用意してホームに来た美海。いざ駅員さんに手紙を私に行こうとしたら、別の女子高生の三人組が先に駅員さんに話しかけ、「ずっとかっこいいと思ってました!これクッキーです」と一人の女の子が差し出しました。
照れながらありがとうございます、とそれを受け取る駅員さん。手紙を握りしめ美海はその場を走り去ります。
「手作りのクッキーとか!キモ!」
「女子高生のくせにメイクとか!ケバ!」
悪態をつきながらアパートに戻る美海。しかし、自転車のミラーの前で立ち止まり、髪を手ぐしでいじります。
そこへ階段の上から「美海ちゃん、どうした?鳥の糞でもついた?」と声を掛けてきたのは初芽。
美海は思わず「初芽ちゃん、メーク教えて!」と頭を下げます。
初芽に教えてもらったのでしょうか。洗面所でメイクをしている美海です。が、なかなかうまくいきません。
洗面所から出ると、母の紘海が葉山パーティーに行くべく身支度をしていました。



さすが。美しいです
普段より着飾った母親をみて、美海は思わずつぶやきます。「ずるい……お母さんに似たかった。私はお父さん似なの?」
驚く紘海を見て、美海は「なーんてね。早く行きなよ、遅れるよ」と冗談めかして笑います。
本当のことを、いつまで隠し続けられるだろう――
望月が「道がわからないだろうから」と途中で合流し、一緒に別荘へ向かいます。



望月も着飾った紘海にちょっとメロメロ?
別荘では結城が手料理を振舞うそうです。めちゃくちゃ重要なクライアントに気持ちが伝わるようにーと。
「関西出店だけを目指して、旭さんは突っ走ってきた」と望月から聞き、紘海は複雑そうな表情を見せます。
木戸と表札を掲げた豪邸で、結城に出迎えられる二人。紘海は手作りのマフィンを手土産に持参していました。
そこへ梨々子も登場。「娘の梨々子です」と常務に紹介され、「常務の部下の中越です」とあいさつをします。



「はじめまして」とちゃんと挨拶をして、ここでは梨々子は機嫌よさそうです。
後半
梨々子に大葉を刻んどいてくれ、と頼んで忙しそうに動き回る結城。
グラスをスマホで撮影していた梨々子は野菜類に目を移し、どことなく戸惑った様子を見せます。そこへスマホが震え、フミヤから「明日やっぱり会えない」と連絡が入ります。



ああ、やっぱりのドタキャン…
途端に梨々子の機嫌が悪くなります。
「ねえ、もう帰っていい? 急用ができちゃった」
「仕事でちょっと」と言う梨々子に結城は納得できない表情です。
「なに?疑うわけ?」
そこから喧嘩が始まります。
帰ろうとする梨々子を引き留め、「ちゃんと説明しない」と詰め寄る結城。
「だから仕事だって言ってんじゃん!」と返す梨々子。
そして二人を見ていた紘海に梨々子が突然言います。
「中越さんって言いましたよね。うちの料理口にするなら気を付けてください。結城家は、食べ物で人を殺したことがあるんで」
「おい!」と叫ぶ結城を無視し、梨々子は行ってしまいます。それを望月が追いかけていきます。



イライラ梨々子の突然の攻撃に父親も面食らいますね
「驚いたでしょう。うちは父子家庭で。上の娘はあの通りで。下の娘も事情があってうちにはいません。ばらばらの家族なんです。……でも料理はなんとかしますんで」
どこかさみしげな結城に、紘海は「あの……よろしければ」と申し出ます。
プロの技で手早く手料理を作る紘海。
さすがプロ…と望月とともに結城も感嘆の表情です。そこへインターフォンが鳴ります。
リビングのソファで料理にお酒に藤田会長は大満足の様子。孫も美味しそうに唐揚げを頬張っています。木戸会長と結城が彼らを歓待している一方、ダイニングのテーブルでは藤田会長の娘を望月と紘海が歓待しています。
紘海が以前保育園に勤めていたと知ると、藤田の娘は興味津々。
「問題のある子の家庭の共通点ってわかります? 比呂君(息子)の行く園にちょっと乱暴な子がふたりおって、ふたりともひとり親で、家族バラバラなんですよねー片親だと目が行き届かないと言うやないですか」
紘海は黙って聞いています。



そんな彼女を遠くから心配そうに見ている結城
「親がひとりやとやっぱり愛情がちょっと足らんくなっちゃうんかなって。ちょっと可哀そうで~」と話し続ける藤田娘。
「それは、どうでしょうか。私は愛情と親の人数とは関係ないと思います」と反論してしまう紘海。藤田娘は同意を得られずどことなくつまらなそうです。
藤田孫は興味深そうにマフィンを手に取りますが元に戻し、談笑している母、藤田娘に「ママ、ぶどう食べたい」と言います。が、藤田娘は面倒そうに「ぶどうはあとで」と一言答えるだけで会話に戻ってしまいます。
手持無沙汰そうに別の部屋に消えていく藤田孫。



孫…トラブルになりそうな予感…
ひとりキッチンで片づけをしている紘海に、結城がコーヒーを持ってきます。
「さっきはどうも。ばらばらの家族をかばってくれたのかと…」と結城が言うと紘海は「常務をかばったわけではない」と答えます。「私もシングルだったのでつい。失礼しました」
そして「梨々子ちゃん、なにかあったんですか?」と紘海が尋ねます。
「梨々子は僕を軽蔑しています」と話し始める結城。
一方、梨々子は江身子のスナックで飲んだくれています。ママに「もうやめなさい」と言われても「おかわり!」と声を荒げます。「まったく…誰に似たんだか」そうつぶやく江身子に、梨々子は吐き捨てます。
「酒癖と男癖が悪いところはママ。嘘つきなところはパパ!」
そんな彼女のスマホには玖村へあてたメッセージが。【今ママのスナックにいるんだけど来ない?】でも既読になりません。
「軽蔑?」と問う紘海に結城は答えます。
「僕を憎んでいるといってもいいかもしれない。僕ら親子の関係はどうしようもなくこじれてしまいました」
「なにかきっかけはあったんですか?」口にしながら、紘海は真相に近づけるかもしれない、と目に力を込めます。
「ええ、それまではごく普通の親子だったと思うんです」そう答える結城は普段のオーラを潜め、どこか所在なさげです。
結城と紘海がふたりで別の部屋に来ると、比呂君が倒れて苦しそうにのどを抑えています。その周囲には社員マスカットがちらばっていました。



突然の展開!
ピザを食べた時の灯の姿が脳裏に過よぎり、紘海は比呂くんの背中を必死に叩きます。



緊迫したシーンなのにちょっと笑ってしまった…
ごほごほ、っとブドウを吐き出して泣き出す比呂君。ほっと息をつく結城の背後の通路から、「比呂君、どうしたん?」と藤田娘らがやってきます。
「こんなに泣いて!あんたなにしたん!」と声を荒げる藤田娘に、紘海は険しい表情のまま叫びます。
「どうして目を離すんですか!目を離さないで!」
「なんやねん、いったい」とうろたえる藤田娘。「いったいどないしてん」と尋ねる藤田会長に、「ぶどうをのどに詰まらせてしまって」と結城が説明します。
「そやけど、それ吐き出したんやろ。そないに怒らなくてもよろしいがな」と言う藤田会長に、紘海は厳しい口調で言い放ちます。
「誤嚥が命に関わることもあるんです!」
「説教でっか?」と戸惑う藤田会長に紘海は首を振ります。
「違います。知ってほしいんです。…ちょっとの油断で、一生悔やむことだってあるんです。ある日突然、大事なものを失ってしまうことだってあるんです。後悔したって遅いんです!」
紘海の必死の訴えに結城はなにかを感じ取ります。しかし藤田娘は説教されておもしろくありません。
「なによこの人。頭おかしいんとちゃう。もう行くで」
部屋を後にする藤田娘と比呂君。彼女たちに続こうとする藤田会長はもの言いたげな目線を木戸会長と結城に送っていきます。



契約に影響が……⁉
「望月君、彼女疲れてるようだ、上で休ませてあげなさい」と木戸会長が望月に言います。
紘海は「大丈夫です。すみません、失礼します」と足早に部屋を出ていきます。
帰宅しながら、紘海は灯のことを思い出して泣き崩れます。
その夜、眠れずにベッドから起きる美海。リビングにつづくカーテンの隙間から様子をうかがうと、紘海がうつむいて座り込んでいました。その手にはなにやら箱を持っていることに気づきます。



灯の遺品の箱を知ってしまいました
スナック蝶に現れた玖村。
「梨々ちゃんのお母さんですか?梨々ちゃんは?」と江身子に問います。



梨々ちゃん呼び!
ソファで酔いつぶれている梨々子に「おい、帰るぞ」とぶっきらぼうに声を掛けます。
「わざわざ川口くんだりまで迎えに来るなんて。あなた、梨々子の彼?」
「まさか」
「でも好きなんだ?」と江身子に問われ、玖村は黙ります。
「幸せにしてやってくれないかしら。私にはできないから」
「勝手なことを言いますね」とつぶやく玖村に、江身子は煙草を吸いながら答えます。
「そうよ、勝手な母親。だから相応の天罰が下った。下の子がどうなったか知ってるでしょ?自分勝手な母親にくだされた天罰」
萌子が死んだ(いなくなった)のは自分のせいだと思っている江身子です。



彼女なりに自責の念があるのですね
出社するなり、室長の三浦から「人事部長が会議室に来てほしいそうだ」と伝えられます。
「人事部長……」とつぶやいて紘海は常務のいる部屋をチラリと覗きます。
「なにかあったんすかね」と状況を察したような鳥谷。
廊下で木戸会長と話している結城。
木戸が「例の件、私から人事部長に伝えておいた」と話します。「藤田会長はしかるべき処分を、と。処分さえ下せば、契約は問題ないだろう」と結城の肩を叩いて行ってしまいます。困った顔をする結城です。



人事部長といえば、面接でちょっと意地悪だった人ですね…
会議室には男性陣が長机を囲んでいて物々しい雰囲気です。
「なぜ呼ばれたのか心当たりはあるか」と問われ、紘海は頷きます。
「関西中央地所の藤田会長、そのご家族に大変な失礼があったと聞いています。間違いないですか」
紘海は「はい」と答えます。
人事部長の丸尾はため息をつきます。「就業規則第26条、過失により会社に損害を与えたことによる――懲戒の事由に該当します」



ずいぶん重い処罰ですね
「よって、中越紘海さん、あなたを懲戒処分に――」
そこへ扉が開き、姿を現したのは結城です。
「その必要はありません」
「いや、常務。懲戒は会長じきじきの……」
「会長は私が説得します」
「いや、しかしですね」
「もういいんです!中越さん、職場に戻って通常通り業務を続けてください」
戸惑いながら会議室をあとにする紘海。思わず振り返ってしまいます。
「どういうことだ?」と問う木戸会長に、「懲戒処分が妥当ではないことは、会長もご認識のはずです」と切り返す結城。
「藤田会長を納得させるためには、これしかなかった。君も納得したじゃないか」と言い返す木戸に「間違っていました」と答えます。
「関西中央地所との契約をだめにしてもいいのか?」
「そもそも一社員の処分を契約の条件とするような相手が、取引先として適切とは思えません。私が責任をもって別の取引先を必ず見つけます」



大口の契約よりも社員を守った結城です
鷲尾を切り捨てたのと同じ人物とは思えません。
紘海はデスクで考え込みます。
「関西進出成功だけを夢見て、旭さんは突っ走ってきたんだ」と言っていた望月の言葉。
「夢だった」と語っていた結城の顔。
戻ってきた結城は、おつかれさま、とだけ言って常務室に入っていきます。それを追いかけて常務室に向かう紘海。
「あの、今日はなんていうか……」と言葉を探す紘海に、結城は言います。
「不安にさせて申し訳ない。あなたがやったことは何一つ間違っていない。間違っていたのは、僕の判断です」
「大丈夫だったんですか?関西中央地所さんとは……」
「中越さんは気にしなくていいです」
「私だって社員です。気になります」
「確かに、そうですね」
契約はおそらくなくなる、と言う結城。関西進出は一からやり直しです。と言いながら、出店計画の資料をゴミ箱に捨てます。
「どうしてですか?悲願だったんですよね?スーパーは常務の夢で」
「この前、中越さんこう言ったでしょ?」
ちょっとの油断で、一生悔やむことがあるんです
「僕にも忘れられない一日があるんです。その日のことを、ずっと悔やんでいます」そうつぶやく結城の頭には「かくれんぼうしよう。100数えたら見つけに来ていいよ」と笑う萌子の姿がよぎります。
隠れに行った萌子に「行かないぞ!」と声を掛けてしまった結城。



そのことをずっと後悔してるのね
「夕日を見るたびに、あの日と同じ痛みにえぐられます。勘違いかもしれませんが、あなたも僕と同じ痛みを抱えている気がして……」
紘海は首を振ります。「…勘違いです」
様子がおかしい紘海に「中越さん?」と声をかけますが、紘海は「失礼します」とその場を後にします。
廊下を早足で歩いていると、人とぶつかって鞄の中身をぶちまけてしまいました。
そこへ望月が登場。
「大丈夫?」と拾うのを手伝ってくれます。そして望月が拾い上げたのが……いつか美海がガチャガチャで取った電車のキーホルダーでした。
「すみません、ありがとうございます」とそれを受けとり、さっさと歩きだす紘海。それを見送る望月はなにか引っかかったような顔をしています。
結城旭を許してはいけない
許せるわけない
自分に言い聞かせるようなモノローグです。
朝、美海はキッチンに立つ紘海の背中に語り掛けます。
「お母さん……伝えたいことは、手紙に書くのが一番って言ったよね」
そのまま、行ってきます、と出かけていく美海。紘海は不審に思いリビングに行くとテーブルに手紙が置かれていました。
お母さん
私に何か隠していることがあるよね。
教えてください。
美海
便箋に書かれた文字に、紘海は固まります。
美海は学校へ行こうとマンションの階段を下りていきます。その途中ですれ違ったのは……
インターフォンが鳴り、紘海はドアスコープから外を確認します。ドアを開けると記者の砂羽がいました。
「朝早くにすみません。ちょっとお話したくて……今いいですか?」
無表情のまま応対する紘海ですが砂羽から「皆川灯ちゃんのお母さんですよね?」と訊かれ、表情を変えてしまいます。
部屋に上げ、「どういうつもりですか?うちを調べたんですか?どうして?」と背を向けたまま砂羽に問います。
「怖がらないでくださいよ」と茶化そうとする砂羽ですが、紘海の態度は硬化したままです。
「さっき廊下ですれ違った子、中学生ですか?」
砂羽の問いに思わず振り向く紘海。
「灯ちゃんのあとにできたお子さんですか?」
そこで紘海は砂羽に掴みかかります。
「あの子に近づかないで!」
紘海の剣幕に戸惑う砂羽。「お嬢さんに近づいたりしません。落ち着いてください」そう言い、改めて言います。
「取材に応じてほしいんです。被害者皆川灯ちゃんの母親として」
「あなたが正体を隠して結城旭に近づいているのは、彼が隠ぺいしたことを調べるためですよね?真実を明らかにして結城旭に責任を取らせたい。そうでしょ?だったら私たち、目的は一緒。手を組みませんか?」
砂羽の真剣な表情に、紘海は――?
そして7話は幕を下ろします。
ドラマ「あなたを奪ったその日から」第7話 感想まとめ
結城旭が隠した真相はいったいなんなのか。そこを軸に物語が動いています。紘海は砂羽と手を組むのでしょうか…?取材に応じても顔出しNGであれば問題ない?でもいずれバレてしまいそうです…



追い詰められてるのは紘海か結城か……
ここまで見た中で筆者の【考察】を少し。
もしかすると、ピザ事件(エビの混入)には梨々子が関わっているのでは…?
そしてそれを知った結城が梨々子の将来を守るために事実を隠ぺいした?
梨々子は自責の念でがんじがらめになり、ひねくれて父親を責めるようになった…というストーリーが浮かびました。
さあ、真相はどうでしょうか。
次回も目を離せません!