【ネタバレ】「あなたを奪ったその日から」第9話感想:ついに隠ぺいされた真実が明らかに!その時母は…【あな奪】

北川景子さんが主演する「あなたを奪ったその日から」が2025年4月21日からスタートしました。
2歳と0歳の子供がいる筆者が、母親目線も含め第9話のネタバレレビューしていきたいと思います。

この記事でわかること
  • 月10ドラマ「あなたを奪ったその日から」9話のあらすじ、内容
  • 月10ドラマ「あなたを奪ったその日から」9話の率直な感想

ネタバレが始まる前に「以下、ネタバレあり」と表記します。

目次

ドラマ「あなたを奪ったその日から」第9話 あらすじ

ついに11年前の事故の真相が明らかに!奇しくも紘海(北川景子)が旭(大森南朋)の元を離れたことで、望月(筒井道隆)が美海(一色香澄)に接触! 紘海、絶対絶命…――

出典 「あなたを奪ったその日から」公式サイト

結城の元を去った紘海。一方、結城は紘海が被害者の母親だと知り…。どうなる?

※以下、ネタバレあり。
※ドラマ鑑賞が趣味のあんずの率直な感想です。気分を害される可能性もございますが、その点はご容赦いただき自己責任でお読みください。

ドラマ「あなたを奪ったその日から」第9話 ネタバレ&感想

冒頭

いきつけの居酒屋でひとり酒を飲んでいる結城。思い出されるのは「あなたは、本当の私を知らない」と言っていた紘海のことです。
玖村から「皆川灯ちゃんの母親」と聞かされ…。

一方、自室にいる美海を眺めながら「萌子から目を離した自分を、一生許せないでしょう」と悔いていた結城を思い出す紘海。

互いに子供を奪い、奪われ…

結城がひとりで飲んでるところに現れたのは砂羽です。
「ずいぶん飲んでますね。なにかあったんですか?」と隣に座ってくる砂羽から逃げるように席を立ち、「お会計」とカウンターに声を掛ける結城ですが、砂羽が取り出したものに目を奪われます。
「入稿前のゲラです」

紙面には”結城旭が口止め料500万円で封じた真実”と見開き&結城の写真入りの記事。そこには”元従業員が証言。俺たちが殺した”との文字も見られます。

結城は「まるで鷲尾さんから直接話を聞いたみたいだな」と言いながら席に座りなおします。そこで砂羽は自分が鷲尾の娘であることを告げます。「亡くなる直前に話してくれたんです」

「亡くなった?鷲尾さんが?」と驚く結城。
砂羽は「事件から一年後、病気で」と答えます。

これまでの態度とは打って変わって殊勝な雰囲気の砂羽です

「最後まであなたから振り込まれた500万には手を付けませんでした。ついでに言うと被害者の母親にも接触しています」という砂羽に思わず「中越さんに!?」と反応してしまう結城。

砂羽は「おー気づいたんですね。自分の部下の正体に。彼女は真相を追求するために捨て身であなたに近づいたんでしょうね」と冷静に言います。

「記事が出るのは5日後。なにか弁解したいことがあれば連絡ください」そう言って砂羽は去っていきました。


お客様相談室の一同に「お世話になりました」と挨拶をする紘海。私物の段ボールを持って廊下を去っていく彼女を結城は遠くから見つめています。

そのころ、紘海の履歴書を頼りに自宅を訪れている望月。思い出されるのは、数年前に結城宅前で見かけた不審者がリュックにつけていたキーホルダーと紘海が持っていたキーホルダーが同じだったこと。

というか、不審者のリュックのキーホルダーなんてよく覚えてたな

そのとき、美海が玄関から出てきます。そんな美海のリュックにも同じキーホルダーが。望月は美海の後をつけます。
歩道橋の上で電車に向けてカメラをセッティングしている美海から距離を取りつつ、歩道橋の端に佇む望月。

明らかに不審人物!

しかし美海は同じ電車オタクと勘違い。「そこ角度悪くないですか?E257系のリバイバルシリーズを撮りに来たんですよね?」と自ら話しかけます。

「そうです」と答える望月に「こっちに来れば?」と誘います。スマホで電車を撮影しようとする望月に「慣れてない感じ。初心者ですか?」と笑いかける彼女。望月が「そっちはベテランて感じ」と言うと美海は得意げに「こう見えて鉄オタ歴長いんで」と返します。

望月の頭によぎるのは、結城宅のリビングで一緒に電車で遊んだ幼い萌子の姿です。

「ひょっとして、小さいころから?」と尋ねる望月に、「そうですね。気が付けばずっと鉄道が好きです」と答える美海。
「じゃあ君…お父さんは? ああ、いや……お父さんも電車が好き、とか?」

ぐいぐい尋ねる望月に「いえ、うちお父さんいないんで」と素直に答える美海。
「もしかして君、ここにほくろ2つない? いや、ごめん変なこと聞いて」と言う望月に、美海は戸惑いながら上着の袖をめくり、ひじのほくろを見せます。

「どうして知ってるの?」と尋ねる美海。望月は予感を確信に変えていきます。

好奇心旺盛の美海。しかも知りたかった父親絡み。
これは…望月…待つんだ!

遺品の箱から灯の写真を取り出して眺めている紘海。

もう終わりにしよう。
そう思ったはずだった。
だけど――

紘海が思い出しているのは、結城と二人で残業を終え缶ビールを飲んだ時のことです。

「たしか事故の原因は不明だって……」
「僕の責任です」

どういう意味…?と写真を眺めながらつぶやく紘海。

真実を知りたい気持ちを
私はまだ捨てられない――

美海の部屋、キーホルダーと同じ電車が映し出されます。

ここでオープニングになりました。

前半

病床の梨々子。思い出すのは玖村からのメッセージです。

中越さんって人。
ピザを食べて死んだ子の母親だった

おじいちゃんの別荘で顔を合わせた紘海の姿を思い出してます。


父親のことを望月から言われた美海は、歩道橋の上から電車を眺めながらスマホを手に取ります。
SNSでハッシュタグ#父親の探し方、#人探しで検索を掛けますが…そこでなんと萌子の行方探しのアカウントが表示されます。

「結城萌子……同じ年だ…」
つぶやきながら、そこに書かれた特徴を見て「えっ」と声を漏らします。

  • 目がくりっとしている
  • 左腕のひじにほくろが2つある

そして情報提供先:結城旭090-376-2139に目が留まります。

望月経由で聞くのではなく、自らたどり着いた美海!

オフィスでデスクについている結城のスマホが着信音を鳴らします。表示された電話番号は090-327-1152。美海がかけているのでしょうか。

「もしもし」と電話に出る結城の声を聞き、美海は言葉が出てきません。
結局「すみません、間違えました」と切ってしまいました。

そんな子供の声を聞き、結城の方がハッとした顔をします。

萌子からかもしれない、と思ったでしょうか…


紘海たちが住む集合住宅周辺で聞き込みをする望月。管理人さんを捕まえて「中越さんのところのお嬢さんはいつから住んでるか。赤ちゃんの頃からいますか」と尋ねます。そして「なんですかあなた」と当然のごとく不審がられる望月。

旭から着信がありその場を去りますが、その姿を二階の踊り場から初芽が目撃しているのでした。

「調べてほしい電話番号がある。萌子捜索用の携帯に電話があったんだ。少女の声だった。何度かコールバックしてるが出ない。例の興信所に頼んで調べてくれ」
そう結城に言われ、了承しつつ「確証はないんですが…」と話し始める望月。

紘海のことを探っていると知った結城は「彼女にはもう関わるな。彼女は皆川灯ちゃんの母親だ」と告げます。
「うそでしょ」と驚く望月。

変に探られたくないから関わるなと言う結城に望月は食い下がります。
探られて困ることなんてないでしょう。ピザの事件はこちらに非がない。記者の言ってたことはでたらめだって言ってましたよね。
鋭く切り込んでいく望月に、結城は「まだ言ってないことがある。でも今は言えない。時間をくれ。とにかく興信所の件、頼む」と電話を切ってしまいます。

どんどん確信に迫る望月。
結城への不信感も浮上?

そして望月は週刊さざなみに突撃するのでした。
何度も電話してるのに砂羽が出ない、とのことで直接編集部を訪れた望月。「なんですか不法侵入ですよ」と戸惑う砂羽に「聞きたいことがある」と強引です。

望月の行動力!

鷲尾勇が結城旭から500万円の口止め料を受け取った証拠画像を見せられた望月。「気づいた?結城旭に騙されてたってこと」という砂羽の言葉を浴びて、編集部を後にします。そこへメッセージが。

興信所からの調査連絡でした。

携帯電話契約者調査の件

望月様
お世話になっております。たちばな興信所の太田です。
ご依頼いただいておりました携帯電場番号の契約者調査の件、特定ができましたので下記の通りご報告いたします。

契約者:中越美海(なかごしみみ)
親権者:中越紘海(なかごしひろみ)
住所:東京都杉並区西高井戸3-4-4コーポ舩森202

以上、宜しくお願いいたします。

美海が電話したことがばれました!


梨々子の病室を訪れた結城。娘に「大丈夫か」と声を掛けます。
「なんでこんなバカなことを……。もしかして、中越さんのことを…?お前はなにもしなくていい。父さんがなんとかする!あのことは忘れていい!」

「もう無理!やめて!」とベッドに倒れこむ梨々子。

これはもうピザ事件の原因は梨々子で確定ですね…
不注意かなにかでエビ成分を混入させてしまったのでしょうか。

そこへ「変わらないのね」と登場したのは元妻の江身子。「そうやってなにもかも勝手に決めて」と病室に入ってきます。

「梨々子から全部聞いたわ。あの事件のこと」
「お前には関係ない」と結城に言われ「関係あるわよ親なんだから」と激昂する江身子。すぐに我に返り「親なんて言える立場じゃないわね。でも黙ってみてられなかった」と呟きます。「ご遺族にはちゃんと話さないと」

そう言う江身子に結城は「ダメだ。記者が記事にしようとしてる」と焦ります。
「鷲尾さんの娘だ。その記者はまだ梨々子のことを知らない。もし知られたら梨々子のことまでめちゃくちゃに書かれてしまう世間から面白おかしく叩かれ、後ろ指を刺されながら生きていかなきゃいけなくなる」

守ってやれるのは、俺たち親だけじゃないか!

守るってなんでしょうね…
そういう守り方をして、梨々子は心を病んでしまったのに?

子供がしてしまったことに対して、親が責任を持つ。親が償う。そうしないで真実を隠ぺいしたことは、子供を守ることになるのでしょうか…

結城の剣幕になにも言えなくなってしまった江身子の代わりに、梨々子が口を開きます。

「守る? パパは私を守ったの? パパは私が何か言おうとするたびにずっと口をふさいできたよね!」
「…苦しいの。このままだと私、もっと壊れていく」

梨々子が気の毒になってきました…

病院のロビーで通路を挟んで隣に座る元夫婦。江身子が言います。
「私たち、もう逃げちゃダメなのよ」
「逃げてなんか…俺は梨々子のために」
「いいえ。あなたは逃げてる。あの事件だけじゃなく、梨々子自身から。私たち、親としてやるべきことをやらないと」
「だけど、江身子……俺は……」
「私も行くわ。あの子をあそこまで追い込んだのは、あなたとあたしなんだから」

母は強し。ここへきて江身子の存在がとても心強いです


自宅のコーポ舩森に返ってきた紘海。背中を丸めて意気消沈した様子です。そこへ会社から着信が。
意を決して出てみると、結城でした。

「あなたにお話ししたいことがあります。明日、申し訳ありませんが私の家に来てもらえませんか。あなたが知りたいと思っていることです。灯ちゃんの命が失われた、本当の理由です。お待ちしております」

行くのは危険すぎる。

ベッドで横になりながら眠れずにいると、灯の幻が姿を現します。
にこっと微笑んで消えていく灯。
思わず「あかり!」と声を出す紘海。翌日、彼女は結城宅へ出向くのでした。

後半

結城宅のリビングには結城旭と江身子。そして砂羽の姿もあります。
「本当に全部話してくれるんですか?」と尋ねる砂羽に結城は「はい」と頷きます。
そこへ鳴るインターフォン。

結城が玄関を開くと、紘海の姿がありました。
「皆川灯の母です。話を聞かせてください」


そのころ、望月の姿はハチドリ保育園にありました。
「あのー」と声を掛けると、雪子先生が出てきます。

「僕、中越紘海さんと同じ会社の者です」と名刺を渡し、話を伺いたいという望月。

結城家のリビングに通された紘海。江身子は彼女が自分のバーに来ていた客だということに気づき、目を丸くします。
砂羽がボイスレコーダーを用意し、「では、11年前。皆川灯ちゃんが亡くなった事件の真相を話してください」とインタビューを始めます。

YUKIデリを立ち上げたのは、あの事故から10年前のことです。小さな総菜屋から始めていつかはスーパーマーケットに成長させたいと思い、開業しました。やがて業績は少しずつ伸びて5店舗を展開するようになり社員も増えセントラルキッチンで調理するまでに成長しました。ただ1号店だけはずっと特別で。あそこは私たちにとって思い入れのある店で、調理責任者である鷲尾さんがいつも厨房に立って2名の従業員に指示を出し、できたての惣菜を提供していました


事故が起きたあの日はちょうど、6店舗目の出店がまとまった日で、私も少し浮かれていました。

仕事なんてやってらんないよ、こんな天気のいい日に。はは。と軽口をたたいて笑っていたのは、こんな事情からだったんですね

言い訳にしかなりませんが、あの日、私は現場に目が届いてなかった。だから厨房スタッフがふたりとも休み、急遽ヘルプを呼んだことをそのときに知ったのです

このときの回想シーンで鷲尾は少し笑っているようでした。

お嬢さんがヘルプに来てくれてるよ、という表情…?

「そのヘルプが不注意でエビを混入させた可能性が?」と切り込む砂羽にうなずく結城。
「どうして…これまで黙ってたんですか?」と静かに問う紘海にかぶせるように砂羽は言います。
「決まってるじゃないですか!保身のためですよね。自分たちのミスでエビを入れたことを認めてしまうと業務上過失致死になってしまう。だから混入経路はわからない、ということにしたんでしょう」

ヘルプって誰なんですか

紘海に問われ、結城は答えません。
「私の責任です」
と言う結城に「それじゃ答えになってない!」と厳しく追及する紘海。

「そのヘルプの人をかばってるんですか? 誰なんですか…?」紘海が口にしたとき、リビングのドアが開きました。

姿を現したのは、もちろん梨々子です。

「話しにきたのね」と江身子が寄り添うと、梨々子は静かにうなずき、紘海の前に立ちます。

「あの日、ヘルプで調理場に立ったのは、私です」
覚悟を決めた目の梨々子。そこから梨々子の説明が始まります。

YUKIデリでアルバイトするのは、あの日が初めてではありませんでした。時間があるとき、私から父に頼んでシフトに入りました。鷲尾さんが好きだったし、父の夢が詰まった1号店が大好きだったからです。事件があったあの日も、人手が足りないと鷲尾さんに聞いて進んで手伝いに行きました

当時高校生の梨々子は現在と違って清楚で明るく、健全な雰囲気です。

ミックスピザを担当してほしいと言われた梨々子。
「梨々ちゃん得意だって言ってたよね。一応、レシピそこ」と鷲尾から言われ、任せて、と言わんばかりに調理台に立っています。

自信があったんです。ピザは我が家の定番で、母がいなくなってから母がいなくなってから、しばらくぶりに父が笑顔を見せてくれた料理でもありました。
いつもなら細かくレシピを確認するのですが、あの日は人手不足で回転も速く、私は焦ってレシピのチェックを怠り、ついうちと同じ食材を選んでしまいました。レシピにエビが入ってないことに気づいたのはオーブンに入れる直前のことです。

梨々子は一度生地にのせたエビをオーブンに入れる前に回収し、「梨々ちゃん、ピザは?」と声を掛けられて、そのまま焦って「今焼きます」とオーブンに入れてしまいました。

このとき、ハムの下に隠れたエビを回収し損ねてました

異変に気が付いたのは翌日の夜。
自宅リビングにて結城から言われ「警察?」と目を丸める梨々子。
「警察に呼ばれてる。ひとつだけ確認させてくれ。昨日、ピザにエビを入れたか? エビを入れたんだな…」
「間違えて入れちゃって。でも全部取ったはずだよ」
「このことは誰にも言うな。忘れなさい」

そんなやり取りをした後、梨々子はリビングでひとりのときにテレビの報道で自分のピザのせいで灯が死んだことを知り、嗚咽してその場に崩れます。

ずっと父のせいにしてきました。灯ちゃんの命を奪ったのは私だということを父が強引に隠した。
パパが隠すから。パパが私の口をふさぐから。全部パパが悪いだって。
でも、本当は怖かっただけです。事実と向き合うのがずっと怖くて。でも苦しくて。気が付いたら自分も周りも傷つける最低な人間になってました

「そこまで娘を追い込んだのは私です。私は2つの罪を犯しました。1つは責任者としての管理ミス。もう一つは娘かわいさに真実を隠した罪です」
結城の告白を背景に、回想シーンでは彼が調理場の冷蔵庫からエビの入ったボールを取り出して捨て、ボールを必死に洗っている姿が映ります。

「いくら社長の頼みでも!そんなの隠ぺいじゃないですか!」とリビングで声を荒げていた鷲尾勇。
「梨々子のためなんだ。お願いします!梨々子はまだ子供です。まだ未来があるんです!お願いします!なんでもしますから!お願いします!」
そうやって土下座をする結城に、鷲尾は天を仰いで呟きます。
「借金があるんだ……ギャンブルの」
「いくらですか」

「借金?」と砂羽が口にすると、結城がいつかの誓約書を見せます。
「鷲尾さんは優しい人でした。結局渡した500万円には手を付けず、ほかの財産を手放したのだと思います。うちの会社にも誘いましたが辞退されました」

「信じません…借金なんて」とつぶやく砂羽に結城は「好きなように報道していただいて構いません」と答えます。
「もちろん。いわれなくても。時効は成立してますが、隠ぺいは許されることじゃありません」
「おっしゃる通りです。私は娘を守るつもりで、一番大事なことから目を背けていました。中越さんを見ていてやっと気づきました。私が娘を大事に思うように……灯ちゃんもまた、ご両親にとってかけがえのない娘さんだったということを」

画面には別荘でぶどうを喉に詰まらせた取引先の会長の孫を助けたときに、紘海が涙ながらに叫んでいた場面が映されます。

ある日突然、大事なものを失ってしまうこともあるんです。
後悔しても遅いんです!

「灯ちゃんは梨々子であり、萌子であった。そんな大事なことにどうして気づかなかったのか……」

「本当に、申し訳ありませんでした」
結城、江身子が土下座をし、梨々子が「本当にごめんなさい」と土下座をします。

「なんですか、これ」と紘海はつぶやきます。
「謝ってどんな気分ですか? 気が済みましたか? あなた方には謝る相手がいる。でも私には……灯は、もういないんです。謝れないんです。あの日のこと何千何万回と考え続けています。なんで灯がピザを食べるとき、なんでもっとあの子を見てあげなかったんだろう。なんでもっと早くアレルギー検査をして対処できるようにしておかなかったんだろう。なぜ私たちは、あんなに愚かな親だったんだろう。」

自分が憎いです!あの時からずっと、今、この瞬間も。自分を責めてます。灯に謝りたい。あなた方みたいに、会って顔を見てごめんなさいって言えたら…どんなに……あなた方は終われても、私はずっと終われないんです!


そう叫び、紘海は結城家を出ていきます。

そんな彼女を結城は追いかけます。

橋の真ん中で、「待ってください」と腕をつかむ結城。放してください!と振りほどこうとする紘海を抱きとめるようにして結城は「一生かけて償わせてください。美海ちゃんのことも支えていきます」と言います。

まるでプロポーズ

美海の名前を出され、紘海は結城から離れます。
「その必要はありません。もう近づかないで」

「僕のことが憎いですよね。殺してやりたいと思って当然だと思います」
「違うんです。憎めたらどんなに…………私には、あなたを憎む資格なんてないんです」そう言って紘海は続けます。

「私もあなたと同じように2つの罪を犯しました。1つは娘を守れなかったこと。もう1つは…………」
「中越さん?」
「……もう二度と会いません。さようなら」

幾度となく美海のことを話そうとし、そのたびに踏みとどまる紘海です


ハチドリ保育園にて、せっせと雪子先生の手伝いをしている望月。

「そんなことをしても無駄ですよ」と言う雪子先生。「紘海先生のなにを知りたいか知りませんけど、知らない人に軽々しくお話なんかできません」

「じゃあ一般的な話ってことで。子供を亡くした親ってどんな気持ちなんでしょうかね。僕は子供がいないからわからないですけど、やっぱりつらいでしょうね。その子の命を奪った相手を相当恨むでしょうね。たとえばその相手の子供の相手を同じ目にあわそうとか……」
きょどりつつそんなことを口にする望月に雪子先生は怒ります。

「紘海先生はそんなことしません!子供を失うって、体の一部をもがれるようなものだと思いますよ。同じ年頃の子を見るだけでつらくて、いとおしいはずです。たとえ憎い相手の子供でも、傷つけられるはずありません!」

望月は黙り込みます。


結城はオフィスで考え込んでいます。

私には、あなたを憎む資格なんてない

そう言った紘海を思い出していると、興信所から電話が。請求書の送り先を自宅でよいかという確認の電話です。
そこで電話番号の相手が特定されたことを知ります。


コーポに帰宅した紘海に初芽が話しかけます。
怪しい男が美海を探ってる、いつから住んでるのかとか、そういうこと。と聞き、紘海は慌てて自宅に戻ります。

部屋のカーテンをすべて閉めて、「誰かに話しかけられたりしてない?知らない男の人に」と美海を問いただします。
母の剣幕に戸惑いながら「ないよ」と答えながら「あ、でも」と思いだします。「話しかけられてはないけど話しかけた。知らないおじさん。鉄道初心者みたいだったからいろいろ教えてあげたの。あとは…ほくろが2つないかって聞かれた」

紘海は目の前が真っ暗になったようにテーブルに手をつきます。


常務の部屋で望月に「例の電話の契約者、わかってたんだって?なぜ黙ってた」と詰め寄ります。
なにも答えない望月に「もういい。自分で聞く」と興信所?に電話を掛けようとすると、望月が「調べはつきました」と短く答えました。

「誰だったんだ? 萌子だったのか? そうなんだな? 生きてたんだな! なんで黙ってた!」

声を荒げる結城に、「あんただって、俺をだましてたじゃないか」と望月が反撃。
「エビを入れたのはうちじゃないって言いましたよね」
「その話はあとだ」と逃げようとする結城に、追撃します。
「俺に隠してることはないって言ったじゃないですか。なんでだましたんですか!俺のことバカにして!下に見てるからですか」
「そうじゃない」
「ずっとあんたを信じてきた。裏切ったのはそっちだろ。あの人の子供をもう一度奪う権利、あんたにあるのか?」

おや?望月は紘海の味方でしょうか


バッグに荷物を詰めている紘海。美海にも荷物をまとめるように指示をしています。
「悪いけど、説明してる暇はないの。お願いだから早く!」

美海は動きません。
「左腕のひじに、ほくろが二つ。2015年12月6日に行方不明。失踪当時は、電車が好きだった。結城萌子。現在12歳」

滔々と言ったあと、スマホに萌子捜索の画面を出し、紘海に見せます。
「お母さん、この子誰?」

ここで9話は幕を下ろします。

ドラマ「あなたを奪ったその日から」第9話 感想まとめ

ついに、美海が萌子であることに気づいてしまいました。次回予告を見る限り、娘から「最低!」とののしられ、結城からは「あの子に近づかないでください」と言われ…すべてを奪われひとりになってる姿が見られました。

もう電車に飛び込む勢い…

エビ混入の真相は解明されましたが、美海の正体もばれてしまいました。紘海はひとりになってしまうのでしょうか。救いはあるのか…。
次回も目を離せません!

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