北川景子さんが主演する「あなたを奪ったその日から」が2025年4月21日からスタートしました。
2歳と0歳の子供がいる筆者が、母親目線も含め第10話のネタバレレビューしていきたいと思います。
- 月10ドラマ「あなたを奪ったその日から」10話のあらすじ、内容
- 月10ドラマ「あなたを奪ったその日から」10話の率直な感想
ドラマ「あなたを奪ったその日から」第10話 あらすじ
「私、お母さんの子でいい…」自分が誘拐された子供だと知った美海(一色香澄)は激しく動揺。ただ親子でいるために――紘海(北川景子)と美海は逃げるように旅へ出るが、旭が追いかけてきて…――

美海が自分の過去に気づいてしまいました。どうする紘海⁉
※以下、ネタバレあり。
※ドラマ鑑賞が趣味のあんずの率直な感想です。気分を害される可能性もございますが、その点はご容赦いただき自己責任でお読みください。
ドラマ「あなたを奪ったその日から」第10話 ネタバレ&感想
冒頭
美海からスマホの画面(萌子の捜索ポスター)を見せられた紘海。「お母さん、この子誰?」そう問われ、無言です。
「ちがうよね…ちがうよね!? 私じゃないよね!」



美海、紘海を信じたいのね…
うなだれて、紘海は「ごめんなさい」と何度も謝ります。
「なんで謝るの? 私なの? 私、捜索されてるの?」と美海は声を震わせます。
「美海。お母さんは……お母さんは罪を犯しました」
「やだ…」
「私はあなたを……あなたのお父さんから…」
「やだ!聞きたくない!もうやめて」
美海は「最低だよお母さん!最低!最低!」と紘海をののしり、自室へ逃げ込んで涙を流します。
紘海もその場に崩れ落ち、涙を流します。
一方、オフィスで望月から「あの人の子供をもう一度奪う権利があるのか⁉」と責められた結城。
「あの人の子供…?どういう意味だ」と詰め寄ります。「もう一度奪う?」



前回は紘海に土下座して厳しい言葉を投げつけられていた結城ですが…今度は立場が逆転
答えない望月にたまりかね、興信所に連絡を取ろうとする結城を制するように、望月は「中越さんです」と言います。
「中越さんの家にいる中学二年生の女の子、たぶん萌ちゃんです。ひじにふたつのほくろがあって、父親がいない。中越さんが、萌ちゃんを育てています」
それを聞き、結城の脳裏には紘海の言葉がよみがえります。
あなたは、本当の私を知らない
私には、あなたを憎む資格なんてないんです。
私は、あなたの……
上着をとってオフィスを出ようとする結城を「どこに行くんですか!まさか今から?」と望月が腕をつかんで引き留めます。
「落ち着いてください!今の萌ちゃん幸せそうに見えたっていうか……彼女にも今の生活があって!この勢いで行ったら傷つけて取り返しのつかないことに!」
そういう望月を振り払い、「これは俺の問題だ。おまえには関係ない」と言い放つ結城。
望月も「そんな言い方ないでしょう!俺はいままであんたのために…!」と怒ります。
「わかりました!辞めさせてもらいます!俺はもう用済みみたいなんで!」
そう声を投げつけても、結城は振り返らずに出て行ってしまいました。



望月、不憫…
リビングに座り込んでいる紘海のスマホが着信で震えます。一瞬、逡巡してから電話に出ると、相手は望月でした。
「今どこにいますか?自宅ですか?今から旭さんがそちらに行きます。知られてしまったんです。お嬢さんが萌子ちゃんだということを」
望月の言葉に目を見張り、言葉を返せずにまた座り込んでしまう紘海。



万事休す…
「どうしたの?」と美海がやってきます。
「結城さんが今からうちにくるって…」と力なくつぶやく紘海。美海は覚悟を決めたように言います。
「逃げよう、お母さん」
結城がタクシーに乗り込んでるとき、美海と紘海はコーポを後にします。紘海は荷物の中に灯の遺品ボックスを入れていました。
私たちはどこへ向かっているんだろう
ここでオープニングになりました。
前半
コーポに到着した結城。「中越さん!」とドアを叩きますが、当然紘海たちはいません。
紘海たちはバス停にいました。バスが来るまで10分。「どこに行こうか」と相談してるうちに、以前美海が行きたがっていた長野の姨捨に行くことに。
「楽しくなってきた!」と急にテンションが上がった美海。行くルートをあれこれ考えてぶつぶつ呟いています。
「早く行っておいで!あっちにあるから。トイレ行きたいんでしょ」と紘海に言われ、「バレた?」とトイレに向かう美海。ひとりになった瞬間、美海の表情は沈みます。
逃げて、どうしようと言うんだろう
また罪を重ね、どこにたどりつこうとしてるんだろう
ひとりでバス停にいる紘海のところに、タクシーが止まります。出てきた結城が「娘はどこだ!娘を返せ!」と語気荒く詰め寄りますが、紘海は「時間をください」と頼みます。
「あの子にまだなにも説明していない。私が誘拐したということも。このままでは混乱してあなたの元に帰れないかもしれない。1時間でいいので、時間をください」と懇願する紘海。



紘海側の視点でドラマを見てきたから、つらい展開…
結城は提案します。
「だったらこうしてください。あの子があなたに一片の未練も残らないようにしてください」



難しい条件ですね…
でも紘海は「わかりました」と受け入れます。
そこへ、「お母さん」と萌子が戻ってきます。
振り返る結城。9年ぶり?に見る娘の姿です。
「1時間後に…」と言って美海を連れていく紘海。その後姿を見つめ、結城は「生きてた…」と涙をこらえます。
自宅に戻った紘海に美海は言います。「さっきの人、まさか……。逃げるんだよね!?」



自分の父親だと察してもなお、紘海と一緒にいることを望む美海
紘海は静かに話し始めます。
美海、お母さんね……私ね、
私ね、昔、子供がいたの。
あなたのひとつ年上で、灯という女の子。
3歳のときにその子を事故で失った。
事故の原因となったのはある会社の食品で、私は愚かにもその会社の社長を逆恨みしたの。
恨んで恨んで、復讐するためにその人に近づいた。
それがさっきの人。あなたのお父さん。結城旭さん。
10年前の12月6日。
あの日、私はあなたを……盗みました。
誘拐したの。
あなたのお父さんに、私と同じ目に遭ってほしくて。
「でも、だとしても、可愛かったからでしょ?
最初は仕返しだったとしても。3歳の私を見て、ああ、この子可愛いって。育てて、ずっと一緒に暮らしたいって、そう思ってくれたんでしょ?」
声を震わせる美海に、紘海は小さいころの彼女を思い出して涙ぐみます。
萌が悪い子だから捨てるの?
警察に返そうとしたときに萌子が言った言葉。
紘海の無言を肯定と受け取り、美海は涙をこぼしながら言います。
「いいよ、だったら私、お母さんの子でいい!お母さんが悪い人でもいい!ずっとお母さんの子でいい。だから一緒に逃げよう!」
紘海は意を決して叫びます。
「可愛かったからじゃない!あなたが可愛かったから子供にしたんじゃない。言ったでしょ。これは復讐なの」
「うそ」
「結城旭さんに仕返しがしたかったの。ただそれだけ」
「おかあさん…」
「お母さんじゃない!娘でもない!血もつながってない!」
美海に微塵も未練を残さないように、紘海は自分に鞭打って思ってもいないことを叫びます。



涙。美海、人間不信になるよ…
「私は犯罪者。あなたの言ったとおり、最低の人間です」
そう言い切り、息をついて、紘海は声の調子をぶっきらぼうな感じに変えます。
「今までだましてごめんね。警察に捕まりたくないから今から逃げます」
「待って」と縋りつこうとする美海に「邪魔だからついてこないで!」と紘海は背中を向けたまま言います。
「お父さんはいい人だから。もうすぐここに迎えに来てくれるから」
外に出ると結城が待っていました。
「もう二度と娘の前に現れないでください。連絡も取らないでください」と言う結城。
「自首します」と言う紘海に、「いや、警察にはこちらから告訴します。萌子の動揺が収まったタイミングで」と容赦なく言う結城。「報いを受けてください」
紘海は深々と頭を下げ、結城はコーポに入っていきます。
玄関から中に入った結城。美海もとい萌子は後ずさりをします。そんな彼女に結城は「覚えてるか?パパのこと」と尋ねます。しかし首を振る萌子。「そうだよな。まだ小さかったもんな。ずっと謝りたかったんだ」そう言う結城を萌子は警戒した目で見上げます。
「あの日、おまえから目を離したこと。それと仕事ばかりでさみしい思いをさせていたことも。ごめんな。ごめんな……迎えに来るのが、こんなに遅くなって。パパを許してくれ」そう言って膝をつきます。
「お母さんのこと、通報しますか?」冷静に尋ねる萌子。
「しないよ」と結城は言いますが、その目は少し泳いでいます。
「萌子…」と触れようとしますが、萌子は後ずさりをします。娘には触れず、でも思いがあふれて涙を流す結城。
タクシーに乗り込むふたりを紘海は遠くから見ています。
そして走り去る車両を涙を流しながら走って追いかける紘海に、結城は気づきます。



涙。因果応報といえど、自分の子供を奪われて……胸が締め付けられる場面です
自宅に帰った萌子。梨々子は憑き物の落ちたような顔で出迎えていますが、萌子から「覚えていない」と言われてまた表情に陰りが。
リビングで3歳のころのおもちゃや絵を見せますが、萌子の反応は芳しくありません。写真を見せますが、やはり反応はなし。「ごめんなさい」と謝る萌子。疲れてるので休みたいという萌子に、「そうだな。部屋はそのままにしてあるから」と頷く結城。
電車まみれの部屋でひとり、スマホを取り出しますが……『おかあさん』に電話をかけようとして、踏みとどまります。
後半
1カ月後。いつもの居酒屋で昼間から飲んだくれてる望月。店長から「もうやめときなよ明るい時間から~。仕事大丈夫なの?」と言われ、「仕事辞めたんで。無職は最高っすね」とやさぐれています。
そこへ現れたのは結城。
「今、萌子と暮らしてる」
それだけ言って去っていきます。
「何回聞いても信じられない」と言うのは玖村。梨々子からすべての事情を聞かされた様子。
「話していいの?記者にでも嗅ぎつかれたら…」と心配する玖村に、すでに記者には知られていると説明する梨々子。
そのうち記事が出ると。「だから私もあなたと同じ、人生終了」
そう言う梨々子を、玖村は心配そうに見ています。
一方、週刊さざなみ編集部にて、砂羽は書きかけの原稿を前に頭を抱えます。
「娘可愛さに隠ぺいを謀ったって書くだけじゃない」と元木に言われますが、筆が進まない様子。
買い物をして帰宅すると無人のリビング。「萌子?」と声を掛けますが返事がなく結城は焦ります。そこへ萌子がリビングへ。



これまでとは違うお嬢様学校っぽい制服を着ています。
「どこに行ってたんだ」とつい詰問してしまう結城。「トイレです」と答える萌子に「そうか。お腹すいただろ。すぐ夕飯つくるから」と笑顔を見せます。
梨々子と3人で食卓を囲みますが、萌子は暗い表情のまま。新しい学校に慣れたか聞かれても答えません。
どうにか萌子に調子を戻してもらおうと「今度みんなで食事に行こう。ママも誘って」と提案する結城。
『ママ』に反応を見せる萌子ですが、「本当の母親。今度紹介するから」と結城に言われ、また目の光を失います。
ひとり部屋で目を覚ます紘海。
美海の空のベッドを見つめながら「遅刻するよ!早く起きなさい!」と美海を起こしていた賑やかな朝を思い出します。
オフィスにて「例の件、どうなってる?萌子の件だ!告訴はまだか」と木戸会長が結城に詰め寄っています。
「萌子が落ち着いてから…」という結城に会長は言います。
「誘拐は親告罪だ。被害者から訴えがなければ警察はうごかない。すぐにでも告訴して誘拐犯を逮捕させるべきだ。あの女が梨々子のミスのことをあちこちのマスコミに漏らせば面倒なことになる。さっさと告訴して終わらせるんだ!」
玖村の職場にて。
「聞いたよ玖村君。昔やらかしちゃったんだって?家庭教師してた女の子と。君もついてないよな~SNSにさらされちゃうなんてさ。社内で噂になってるよ。知らなかった?」
そう同僚から言われ、玖村は苦々しい表情を浮かべます。
清掃の仕事をしている紘海。死んだような顔でトイレを掃除しています。



美しすぎて作業着が似合わない…笑
仕事帰りでしょうか、踏切まちをしている姿が痛々しい。そこへ「紘海先生」と声をかけたのは雪子先生。
「連絡取れないから心配で」という雪子先生。わざわざ会いにきてくれたようです。
ハチドリ保育園の空き教室ですべての事情を話した紘海。
「黙っていて申し訳ありません。もうすぐ告訴されると思います。されなければ自首します」という紘海。
灯を失ってから正しさからどんどん遠ざかっていったと言います。
- 美海を奪った罪
- それを隠すために重ねた罪
気が付けば引き返せなくなっていた。
そう言い表情を失っている紘海に、雪子先生はつぶやきます。
「子ゆえの闇。子供が可愛いあまり暗闇の中に入ったように正しい方向を失ってしまうことをいうの。大昔から私たちはそうだったのかもしれないね」
「美海ちゃんに伝えたいことがあれば…」と雪子先生に言われ、「ありません」と答える紘海。
嘘だった。
私は後悔している。
罪を犯してしまったことと同じくらい激しく。
可愛かったから、子供にしたんじゃない。
なぜ、あんな言い方をしたんだろう。
おかあさんじゃない!娘でもない!血もつながってない!
一目だけでいい。会いたい。
会って、謝りたい。
線路沿いを歩いていた紘海は走り出します。
結城宅。リビングに通された江身子ママ。萌子と対面します。
「萌子ちゃん。私は母親を名乗る資格はないけれど、できるだけのことをさせてください」
お願いします、と頭を下げられて萌子は小さくうなずきます。
「レストランは19時から」と出かけようとする結城たちに、梨々子はもさい恰好の萌子を見て「ちょっと待って」と止めます。
自分の服を見繕ってあげる梨々子ですが、萌子の反応ははかばかしくありません。
「行きたくないの?だったらそういえばいいのに。あの人たち怒らないよ」
優しいお姉さんな梨々子に、萌子は尋ねます。
「あの人(パパ)、どういう人ですか? 約束を守ってくれる?」
梨々子は少し驚いたような顔をしてから優しい表情で頷きます。



紘海を通報しない?と結城と話した件のことでしょうか
「おまたせ」とリビングに現れた萌子はワンピースを着ています。
「可愛い」と言われ、笑顔も見えます。
どうしてあのとき、伝えなかったんだろう
あなたが大好きだと
これからも、ずっと変わらないと。塀の向こうからもずっと大切に思っていると
どうしてあのとき言えなかったんだろう――
玄関から出たとき、萌子は結城に呟きます。
「約束……」



結城は頷いたように見えました
そこから、萌子は少し調子を取り戻していきます。
「部活、鉄道研究会に入ってもいいかな」
「まだ電車が好きなのか?」と問う結城に「うん」と答える萌子。
ママと姉と4人で道路を歩き出す彼らの後ろ姿を、紘海は見つめます。
笑っている家族の背中を。



涙…
ここで10話は幕を下ろします。
ドラマ「あなたを奪ったその日から」第10話 感想まとめ
結城家だけもとに戻って、紘海はひとりきり…。紘海はいったいどうなってしまうのでしょうか。



美海なりに紘海を守ろうとして明るく過ごしてるのかもしれないですね…
次回、ついに最終話です。目を離せません!