【ネタバレ】「あなたを奪ったその日から」第6話感想:娘の初恋が引き金…身バレ危機に母親は⁉【あなうば】

北川景子さんが主演する「あなたを奪ったその日から」が2025年4月21日からスタートしました。
2歳と0歳の子供がいる筆者が、母親目線も含め第6話のネタバレレビューしていきたいと思います。

この記事でわかること
  • 月10ドラマ「あなたを奪ったその日から」6話のあらすじ、内容
  • 月10ドラマ「あなたを奪ったその日から」6話の率直な感想

ネタバレが始まる前に「以下、ネタバレあり」と表記します。

目次

ドラマ「あなたを奪ったその日から」第6話 あらすじ

望月(筒井道隆)の中に初めて芽生えた旭(大森南朋)への疑念――。紘海(北川景子)は事故で失った灯の幻想が美海にすり替わる悪夢を見て、美海(一色香澄)を失う不安に駆られて…――

出典 「あなたを奪ったその日から」公式サイト

結城の会社に入ったことで、これまで知らなかった結城の人間像が見えてきた紘海。一方、美海は父親の存在を気にしていて……さあどうなる?

※以下、ネタバレあり。
※ドラマ鑑賞が趣味のあんずの率直な感想です。気分を害される可能性もございますが、その点はご容赦いただき自己責任でお読みください。

ドラマ「あなたを奪ったその日から」第6話 ネタバレ&感想

冒頭

YUKIデリの調理責任者だった鷲尾から送られてきた動画。それを見て「なんなのこれ…」と戸惑うお客様相談室の面々です。「同じ動画が本社の広報にも送られてるそうです!」と鳥谷くん。

タイナスの広報にも…大変や!

そこへ結城が望月とともに登場。
「動画はまったくのでたらめです。気にせず業務を続けてください」と部屋を出ていく結城。

その背中を追いかけ望月は「結城さん…」ともの言いたげに声を掛けますが結城は「あの動画は偽物だ!とにかく違う!」と感情的になります。ハッとした結城は一度謝り、望月を人気のない場所に誘導します。

「望月、さっきの話だけどな…」

「僕になにか隠してることがあるのでは?」と望月から問われた前回の場面の話ですね

「俺は隠してることなんてない。信じられないのか?」という結城に、望月は複雑そうな表情のまま「いえ……わかりました。じゃあ、あの記者の根拠のない嫌がらせなんですね。だとしたら、まさかあの動画も…?」と返します。

そのやりとりを廊下の陰から紘海が聞いているのでした。

結城旭が隠しているものがなにか――

お昼休憩らしくロビーのベンチに座る紘海の脳裏をよぎるのは、玖村の言葉です。

社員ぐるみでなにか隠ぺいしてたんじゃないかって…

それを調べるためにここに来た。
だけど……

さらに思い出される結城旭のセリフです。

人の心は万華鏡みたいなものですから。
知らない顔があるんですよ、誰にだって。

結城旭がますますわからない

そこへ結城が姿を現します。その手にはまさかの手作り弁当箱。

「結城常務もこれからお昼ですか?よければ…」と立ち上がってベンチに誘う紘海。
「いや、でも…」とためらう結城ですが、結局「それじゃ遠慮なく」とそれぞれ角を挟んで座ります。

そして紘海は思い切って口を開きます。
「あの動画の男性って、結城常務のお知り合いなんですか?」

鷲尾のことですね
というか、社員に交じって手作り弁当を食べてる常務がなんかかわいい

「さっきも言いましたが、その件については気にしないでください」とぴしゃりと言われ、紘海は「すみません」と口を閉じます。が、結城のお弁当をちらりと見てつい話しかけます。

「あ、常務も卵焼きですか? 味付けは?お砂糖?」

紘海の弁当箱にも卵焼きが入っています。

卵焼きは彩もよくなるし、弁当の定番ですね

「だしです」と答える結城に紘海もつい声を弾ませます。「私も卵焼きはだし派」
「はは、僕もです。甘さはみりんを少し加える程度で…」とこだわりを話しはじめた結城は、紘海の視線に気づいて「なんですか?」と問います。

「あ、いえ、本当にお料理熱心なんだなと」と紘海が答えると、結城は表情を変えないまま言います。
「おかしいですか。僕が料理に熱心なのは」
「というより、結城常務は謎めいているので…いつも席にいらっしゃらないし」

紘海の言葉に、結城は答えます。
「好きなんですよ、売り場に行くのが。朝昼晩と日に三回はスイッチバックの売り場を回ります」

「スーパーがお好きなんですね」という紘海に結城は少し遠い目をします。
「ええ、夢だったので」

スーパーを経営するのが夢だったという結城に、紘海は思い切って口にします。

以前はお惣菜屋を経営されていたとか」

灯の事件を思い起こしてる紘海。表情がこわばってます

「ああ……はい。残念ながら畳むことになりましたが」
「でも、よかったじゃないですか。こうして夢がかなって」

そう言う紘海の表情は険しく、箸を持つ手が震えています。
そこへ結城の空気の読めない一言が飛びます。

「娘さん、お元気ですか」

はっと振り向く紘海に結城は言います。「中学一年生でしたよね」

ヒリヒリするやりとりです

「ああ、はい、もうすっごい元気です」と美海を思い出して笑う紘海。

「おかあさんの料理はおいしくたべてくれていますか?」という結城の問いにうなずくと、彼は「よかった」とつぶやきます。

僕の下の娘と同い年なので

固まる紘海に気づかず結城は「もうすぐ13歳です」と呟きます。

この人は、失踪した娘が
まだどこかで生きていると信じているのだ――

学校帰りの美海の姿が画面に映し出されます


「お疲れ様です」とオフィスを後にする紘海。
スマホで美海に電話をかけますが居場所を尋ねると「家から一番近いスイッチバック碑文谷店」を見に行こうとしている様子。

「待ちなさい、美海」と制する紘海の声を無視して電話を切る美海。朝昼晩とスイッチバックの売り場を回る――と言っていた結城を思い出して慌てて走り出します。

鉢合わせしたら大変!

学校帰りの制服&ジャージ姿の美海を発見し、駆け寄ります。そして「お母さんの働くスーパーを見てみたかった」という美海に「ダメ!遊ぶところじゃない」と言って強引に帰宅します。

不審すぎる母の行動…

夜、紘海は夢にうなされます。

灯、起きなさい――

愛娘の灯を失ったときの夢ですが、そこに横たわっているのは灯ではなく美海でした。

ハッと目を覚まし、自室で寝ている美海をそっと確認する紘海。
窓の外からは遮断機の音が響いています。

ここでオープニングになりました。

前半

結城家。結城旭が弁当を作っています。

梨々子の分も作ってるのね

出かける娘に弁当を渡し「例の、結婚を考えている相手、今度家に連れてくるといいよ」と声をかけます。
「忙しい人だから…」と渋る娘に、「予定は合わせるから」と譲歩の姿勢を見せる結城です。

仕事に向かう梨々子のスマホにメッセージが。フミヤという人物から「仕事が忙しくてしばらく会えない」という内容に、ため息をつく梨々子。

フミヤが結婚を考えてる相手……?

そして梨々子は玖村にメッセージを打とうとします。
話を聞いて、と縋りついたあの夜のことを思い出します。

が、玖村は「人を馬鹿にすんのもいい加減にしろ」と去っていってしまってたのでした。

いいぞ、玖村!

一方の中越家。美海にお弁当を渡す紘海ですが、ふたりはスーパーのことで喧嘩した昨夜以来、ぎくしゃくしてる様子です。
美海もスーパーのことくらいであんなに怒る紘海を理解できない様子。

そりゃそうよね

帰りが18時くらいになるという美海に「どこか寄ってくるの?」と紘海が問うと、「言ったじゃん!ロイヤルブルー帯2059F特別団体車両を見に行くって!」と面倒そうに言う美海。

オタク全開!

見終わったらまっすぐ帰りなさい、明るい道歩くのよ、と注意する紘海が美海はわずらわしいようです。

勤務明けの初芽と並んで歩きながら「お母さん、束縛きつすぎる」と愚痴をこぼします。

普通じゃない?という初芽に、普通じゃない!うちはやっぱなんか変!と主張する美海。
初芽は「そりゃお父さんのことを聞けないのはつらいと思うけど…」と美海をなだめようとしますが「だけじゃなくて!とにかく自由になりたい!」と言い放つ美海です。

「でもさ、親の束縛なんてまだかわいいもんなんだよ。束縛する男ほどこわーいものはないんだから」
と含みを持たせる初芽に「おかげさまで男子に興味ないんで」と笑う美海。

美海ちゃんもいつか恋するときが来るんだから!とフラグのようなことをいう初芽でした。


一方、美容クリニックで受付をしている梨々子。
同僚に「お弁当いる?」と渡そうとしますが「いらなーい」と断られます。「私もいらないんだよねー」と父親の手作り弁当の処遇を悩んでいる様子。

お父さんが悲しむぞ

暇そうに見るスマホの画面には「この前は、突然ごめんなさい。また会えませんか?」と玖村に打ったメッセージが映されます。既読無視のそれに「つまんない男」と呟くと、同僚から「彼氏?」と聞かれますが、梨々子は「ううん、遊びのほう」と答えます。

同僚から「悪い女~」と言われ、ニヤリと笑う梨々子。
そしてスマホには「一度だけなら」と玖村から返事が来るのでした。

玖村あああ‼‼

一方、株式会社タイナスではスイッチバック関西進出一号店についての会議が行われています。
出店先は再開発ショッピングセンターで、デベロッパーは関西中央地所。来週契約予定とのことで、重要な場面のようです。

会議後、会長の木戸に呼び止められる結城。例の動画の件を問われます。大事な時期にもめごとは困る、と言われ、結城は神妙な顔で「手は打つつもりです」と答えます。


一方週刊さざなみの砂羽。手にしているのは灯の葬儀のときの盗撮写真。遺影を持った紘海と元夫の姿が映っています。

資料をめくっていると、元木から「しつこいね。例のYUKIデリ事件」と話しかけられ「ほっといてください、暇なんですか」と追い払おうとします。
しかし元木は「暇、すごく暇。窓際だからね。ねーかまってー」と開き直って砂羽から写真を奪います。

「これ、被害者遺族?結局この被害者は賠償金を撥ねつけたんだっけ?」

砂羽と元木の話から、紘海たちは結城の会社からの賠償金を「エビ混入の原因究明が先だから」とはねつけたにもかかわらず、原因不明、警察の捜査も打ち切り、となったことがわかりました。

「浮かばれないね~」とつぶやいて去っていく元木。砂羽はため息をつきます。


お客様相談室の村杉さん。道を歩いていたら、執行役員の望月が女性――砂羽――とふたりで居酒屋に入っていくところを目撃します。

店内では砂羽が「結城常務はいつ?」と態度悪く問いますが、望月が「常務は来ない。話があるんだ」と言うと、彼を遮るようにビールを頼みます。

「鷲尾さんのことだけど、動画についてなにか知っていますか?」と望月は砂羽の様子を確認しますが、彼女は「動画?なんのこと」と本当に知らない様子。

「とにかく変ないいがかりは辞めてください。鷲尾さんは切り捨てられたんじゃなくて自分から辞めたんです!」

そういう望月に砂羽は事件の責任者として扱われ、料理人を辞めるしかなかった”その後の鷲尾”について話します。

「それは気の毒だったと思うけど…」と目線を落とす望月に砂羽は畳みかけます。

「結城旭は事故の責任を鷲尾に押し付けた。おかげで今の地位に就くことできた」

とかげのしっぽきりだった、と言う砂羽に「いい加減なことを言うな」と怒る望月ですが、彼女は「こっちは証拠だってあんの」と強気です。

そして生ビール登場

「ここいい店ですね、ごちそうさま」そう言って砂羽はさっさと店を後にします。


一方、お客様相談室では村杉さんがご立腹です。
「望月さんが女とやぐら(居酒屋)にしけこむの見ちゃった!こんな時間からイチャイチャと!あの人、仕事する気あるの⁉」

「まじっすか。コネ入社最強っすね」と鳥谷君も応じていますが、紘海だけは神妙な顔をしています。


室長の三浦に望月について探りを入れる紘海です。

「役員だけど、ぶっちゃけなにをしているかわからない。いわゆる常務の懐刀っていうか…」と三浦室長は答えます。
望月は常務とは学生時代からの付き合いで信頼されていると知る紘海。
三浦から「先輩後輩だけど、望月は一浪なのか、年は一緒」という情報を仕入れます。

年齢がなにか関わってくるのかな?

村杉さんが言っていた『やぐら』に足を運んでみると、望月がひとりで食事をしていました。

一方、電車を心待ちにしている美海。ホームで撮影準備をしていると、若くて凛々しい駅員さんの姿が目に入ります。
目が合いそうになり、思わず目をそらす美海です。


場面は戻り、望月に話しかける紘海です。
「望月さん、私――」紘海の顔を見て、望月が気づいてくれます。
「あ、お客様相談室の」
「中越です、面接のときはお世話になりました」
「いえ、俺はなにも…」そう言う望月に「おひとりですか?良ければご一緒していいですか?」と尋ねます。

ぐいぐいモード紘海!

「ええっ⁉」と戸惑う望月の隣に「会社のこととかいろいろ聞きたいし。やっぱ、飲みにケーションて大事ですよね」と半ば強引に座ってしまいます。


一方の美海。こっそり駅員さんの姿を眺めていたかと思えば、そっと近づき、「日勤ですか?泊りですか?」と尋ねます。「日勤です」と返答が来ると「なるほど日勤ですか!」と声を弾ませます。
が、しーんと空気は静まります。でもめげずに質問「好きな列車のタイプは?」を繰り出します。

挙動のおかしな美海に、駅員さんの方が察します。「もしかして何か列車を待ってますか?」と聞かれ、美海は「はい!ロイヤルブルー~以下略~」

やはり美海がいるとコミカルなシーンになりますね

「それなら来週です。来週の今日です」と駅員さんに教えられ、呆然とします。
「残念でしたね…こんな時間まで待ってたのに」と時計を見る駅員さん。

「え、こんな時間?いま何時」
「17時33分です」と教えられ、「やっば、帰んなきゃ!ありがとうございました」と駆け出します。

そしてカメラはホームのベンチに置き忘れられた美海のスマホを映し出すのでした。


一方、望月に近づいた紘海。常務と弁当話で盛り上がったことを伝えると「想像できないな、君すごいね」と望月が反応します。ほどよく打ち解けたところで本題を切り出します。

「でもあの動画……あの男性は誰なんですか?」と望月に探りを入れます。

昔旭さんがやっていた会社の調理責任者、と望月は答えます。

愛娘の灯と惣菜を買いに行ったときに対応した人物と動画の人物が同じであることを思い出しながら、紘海は鷲尾について触れていきます。
一人だけ辞めさせられたんですよね?と聞いても、望月は「自分でやめたんだよ。常務はそう言ってた」と。

「本当ですかね、それ。だいたい惣菜屋で子供が亡くなる事故を起こした常務がまた食を扱うスーパーをやるなんて…」と責めるような口調で言うと、望月は反論します。
「本当に旭さんは悪くない。あれは原因不明なんだ。もしかしたらあちらのご家庭で混入した可能性もあるし」とひたすら常務をかばう望月に紘海はイラついていきます。

そりゃ自分の子供が亡くなったのに自分の落ち度みたいに言われたらね…

「だいたい、鷲尾さんは小さな洋食屋のシェフだったところを旭さんに引き抜かれたんだ。恨むどころかめちゃくちゃ感謝してるはずでしょ」と言う望月に、紘海は目を落として呟きます。

「どうでしょうか。望月さんが知らないだけかもしれないじゃないですか」

「なにか言いましたか?」
「言ってません」
「言ったでしょ、今」
「言ってません」
「でも今――」
言ってません

問答に勝利したのは紘海でした。

ものすごい目力です…!


帰りを急ぐ美海ですが、すでに18時42分。連絡を入れておこうとスマホを探しますが、見つかりません。

路上にリュックの中身を広げて探す女子中学生

そしてホームのベンチに忘れたことを思い出し、戻りますが、近道を行こうと暗いガード下の道を通ります。脳裏に紘海の『明るい道を通って』という言葉が響きますが、そのまま進んでしまいます。

一方帰宅した紘海。美海の姿が見えず電話をかけますがつながりません。
初芽に電話をかけてみますが、「知らない」と言われてしまいます。「あの子ったらどこほっつき歩いてるんだか」と明るく振舞ってみせますが、内心穏やかじゃありません。


暗いガード下で、路上生活者が住んでそうな段ボール脇を抜けようとする美海。反対側からサングラスをかけたいかにも反社ぽい服装の男二人組が歩いてきます。
すれ違う間際、男の一人が明らかにわざと肩をぶつけて美海を突き飛ばします。

からまれる⁉と思いきや、男たちはそのまま素通り

しかし美海は転んだ拍子に手をガラスで切ったのか、掌が真っ赤に染まっていました。

一瞬でそんなに出血する⁉
と思わずツッコミを入れるくらいの大量出血です

一方、美海を探し回っている紘海。雪子先生にも電話をかけてみますがもちろん有力な情報は得られません。


出血してうずくまったままの美海に、「だいじょうぶ?」と男性が声をかけてきます。ハンカチを差し出してくれますが、しゃがんだ彼はフードをかぶっていて見るからに怪しげ……。男に「君、いくつ?」と尋ねられますが、美海は恐怖を感じて後ずさりをします。

「うーん」と奇妙な手つきをして、再度「いくつ?」と美海に詰め寄っていく男。

だいぶ不審者っぽくて恐怖です


後半

中学生ふたりぐみに「この子、見ませんでしたか?」とスマホを見せて尋ねる紘海ですが、誰も見てない、と言います。そして美海がスイッチバックを見たがっていたことを思い出し、急いで向かいます。

スイッチバックの店内を探し回りながら、脳裏をよぎるのは灯が亡くなったときの夢です。ただし、そこに横たわるのは灯ではなく美海――

スーパーの店員に「本社の中越ですが、中学生の女の子を見かけませんでしたか? 娘なんです!」と興奮状態で話しかけていると「中越さん?」と結城がやってきます。

ちょうど売り場の見回りに来てたのね

「娘さん、どうかしたんですか?」と問われ、紘海は説明しようとしますがパニックになりうまく話せません。
そんな彼女の肩をつかみ、「落ち着いてください。なにがあったか最初から話してください」と力強く声をかける結城。
紘海はゆっくりと事情を説明します。

家に帰ったら娘がいない。とっくに帰ってる時間なのに、電話もつながらない。

18時には帰宅するはずだった美海です。
「もう2時間か…警察には?」と結城に問われ、紘海は顔をこわばらせます。
「迷ってる場合じゃないでしょう!私も行きます!」

結城に連れられ外に出ます。
店員が呼んでくれたタクシーを待ってる間、ふたりは話します。

「お嬢さん、名前は?」
「美海です」
「写真はありますか? 警察に見せるための。なるべくはっきり映ってるものがいい」

そう言われ、紘海は美海の写真を結城に見せようとしますが……。

この人は、娘の顔をわかるだろうか
3歳のときに別れた、娘の顔を――

ためらいながらスマホを差し出す紘海。映像がスローモーションになります。

ドキドキです…

結城が画面に目を落とす瞬間、美海からの着信画面になりました。

うおお…ギリギリ

スマホを返され、すぐに電話に出る紘海。美海は無事でした。
なんと、怪しげな男ににじり寄られてるところを助けてくれたのは、ホームで話をした駅員さんでした。
美海のスマホの落とし物に気づき、まだ近くにいるのではないかと探してくれていたという駅員さん。美海は駅員室で手当てをしてもらい、電話をかけてきているのでした。

美海と通話している紘海を結城はじっと見つめています。

「大丈夫だけど、怖かった…」そう電話口で泣き声になる美海に、紘海は「バカ!今すぐ迎えに行くからそこにいなさい!」と電話を切りますが、ほっとしたせいかふらつきます。
そこを支える結城。

「お嬢さん、無事だったんですね。よかった。本当に良かった」

心底安心したように笑顔を見せる結城に、紘海は少し戸惑います。


一方の美海。駅員さんにお礼を言い、名前を聞こうとした瞬間、紘海が怒りながら現れます。
「本当にもう、心配かけて!駅員さんにお礼言ったの⁉娘が大変なご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
さっきまで心配で泣きそうになっていたのが噓のような紘海。美海もうんざりした様子。

だいぶ口うるさいお母さんキャラです

名前を聞きそびれて名残惜しそうにする美海を促し、紘海は「帰るよ!」と帰途につきます。
美海は何度も振り返っていました。


そのころ、おしゃれなバーで横並びで飲んでいる梨々子と玖村の姿が。

ああ玖村……

「うれしいな、来てくれないかと思った」という梨々子に玖村は「なんで誘った?」と尋ねます。
「謝りたいと思って」という彼女の言葉は信じていません。
「俺は君のせいで人生終了させられた。君がどれだけ歪んでるか知ってる。で、なんで俺を誘った?」

梨々子は少し複雑そうです。

いいぞ玖村!

「自分がどん底に突き落とした男の顔を見たかったの」と、ツンと言い放つ梨々子です。そこからテンポよく会話が繰り出されます。

「やっぱ歪みまくってんな」
「歪んでるのは私のせいじゃないから」
「開き直んのかよ」
「問題です、歪んだ父親と歪んだ母親から生まれた子供はどうなるでしょう」

「親のせいにするのかよ」
「歪んだ親からうまれて、歪んだ環境で育てられて、どうしたらまっすぐになるでしょう」

どことなく陰をちらつかせる梨々子に、玖村はキッパリ言います。「その歪んだ心根と環境を、君は最大限生かして楽しんでるように、俺には見えるけど」

そして梨々子は玖村をまっすぐ見て呟きます。
「そういう女、嫌いじゃないくせに――」

とても強気な梨々子です


翌日、タイナスのお昼休憩でしょうか。ロビーのベンチで弁当を食べようとしていた結城に、紘海は謝ります。
「昨日はありがとうございました。恥ずかしいところをお見せして……」
「いえ、僕の方こそ取り乱してしまって。驚いたでしょう。見つかって本当に良かった」
そう言われ、紘海の心は複雑です。

このまま結城旭に近づけば
いつか美海のことを気づかれてしまうだろうか。
あの子を守るために今すぐ立ち止まるべきだ。
だけど――それは、灯を裏切ることになるんだろうか。

美海を守る私を、灯は許してくれるだろうか――

どうしたらいいか、わからない。

モノローグを背景に、線路沿いを歩いていた紘海は立ち止まります。


どこかの地下駐車場でキョロキョロとあたりを見回す砂羽。そこへ車が止まり、人が下りてきます。
それは結城でした。

「うれしいです。やっと取材に応じてくれて」と言う砂羽に、結城は「取材に応じるんじゃない、警告だ」と言います。「あの動画、きみの仕業だろ」

砂羽は答えませんが……「やっぱりAIか」と確信する結城。これ以上やったら警察に届けると言う結城に、砂羽は「警察に届けられたら困るのはそっちでしょう」と食って掛かります。

「鷲尾勇に支払った500万円」

砂羽が放った言葉に、結城は「はあ?」と答えます。
「口止め料?手切れ金?」その言葉に結城が黙ってると砂羽は「しらばっくれるんだ?」と言いながらスマホを見せます。
そこには通帳の写真。500万円の振り込み人の記載は「ユウキアサヒ」となっています。

「記事には結城旭はしらばっくれた、と書かせてもらいます。スイッチバック関西1号店の出店には間に合わせますんで」と言い、砂羽は去っていきます。


居酒屋「やぐら」にやってきた紘海。ひとりで飲んでいた望月に「謝りたくて」と話しかけます。

「結城常務のことをよく知らないのに、だいぶ言いすぎました。すみませんでした」同じテーブルにつき頭を下げる紘海に、望月も謝罪します。

「俺も悪かったです。知ってるでしょ?俺、名ばかりの執行役員で社内でどういわれてるかなんとなくわかってて、旭さん頼みだから、君にああいわれてかっとなっちゃって。
旭さん口下手だから誤解されやすいけど、本当はめちゃくちゃ信頼できる人で……って、俺が一番わかってるはずだったのに、あのへんな記者が、俺に嘘ばっかり……」

そこへ「私のことかな?」と現れたのは砂羽です。「この店気に入っちゃった」と望月の隣に座ります。
「帰ってください」と拒否する望月に「いいじゃないですか。今日は取材なし。すみません、生ひとつ」と強引に座ってしまいます。

「いや、今会社の人と大事な話をしてるのに」
「びっくり、望月さんにも部下の方いるんだ。望月さんって、会社だとどんな感じですか」と無邪気に紘海の顔をのぞき込む砂羽ですが――

砂羽は葬儀の写真を持ってましたね

そこにいる紘海がYUKIデリ事件で亡くなった女の子の母親であることに気づき、砂羽は言葉を途切れさせます。

そして6話は幕を下ろします。

ドラマ「あなたを奪ったその日から」第6話 感想まとめ

ついに砂羽が紘海にたどり着いてしまいました。一見、結城の過去を暴いて真実を知りたいという目的が一致しているように見える二人ですが、記者にうろつかれたら美海の存在が暴かれてしまうかも――

砂羽がなにを求めていてどう転ぶか……

次回も目を離せません!

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